巨大なススメバチの巣と蝉
今は昔、大学入学で上京するまで九州の福岡と熊本に居た。東京に来て驚いたのは大学のキャンパス(駒場であった)でみんみんゼミがやたらと鳴いて
いたことである。少なくとも九州に居た時は自宅近辺でみんみんゼミを見たことはなく、鳴き声も聞いたことがなかった。初めて鳴いている姿を見たのは母の実家の熊本・球磨地方の山間部だったと思う。
また、生息域的には居たはずと思われるものの、ひぐらしの姿も鳴き声も聞いた記憶がない。「よい子」だったのでひぐらしが鳴く時分に帰宅していたからか?或いは、みんみんゼミと同じよう山間部にしかいなかったからか?小学校の夏休みの宿題の「自由研究」で昆虫採集をする人も少なからずいたけれど、その中にひぐらしの標本があったのも記憶がない。今の東京の自宅ではひぐらしは直ぐ近くでもよく鳴いている。但し、姿を見たことはない。もしかしてひぐらしは、子供による昆虫採集が難しい人目につかぬ高い木にしか止まっていなかったのかもとGuessしている。
一方、10~15年前までは静辺りまでしかいなかったはずのくまゼミは、今や関東にまで北上、福島にも居る?という話もある。因みに、登呂遺跡を嘗て訪問した際、九州で聞いていた以来のくまゼミの鳴き声が沢山聞こえ懐かしく感じると共に、ここにもいるのかと思った記憶がある。
スズメバチの被害にあったことは幸いないが、Killer Beeと言われ危険なことは周知のとおり。世界中にいるはず乍ら、アメリカの番組か何かでJapanese Killer Beeと紹介されていた。多分、アジア以外は殆どいないと言われるオオスズメバチだったのだろう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%BA%E3%83%A1%E3%83%90%E3%83%81
蛇足:
冒頭、「今は昔」と書いた。『今昔物語』その他にでてくるこれには二つの解釈がある。
①今となっては昔のことだが
②この話の「今」とは「昔」のことだが
写真は全て稲城中央図書館のギャラリー「稲城の昆虫展」で撮影したもの。