ハロウィーン

ハロウィーンと言えば、NYに長期出張していた時に以下のようなことがあった。

ハロウィーンの当日、グリニッジビレッジで19:30から仮装パレードがあるというので会社の帰りに行ってみた。我々は普通に背広で行ったのだが、後輩のH君というのが少しでも仮装をしたいということで、近所の土産屋でインドンネシアのお面を買い、その上に眼鏡をかけるという出で立ちになった。これが何と道行く人にバカ受けしてしまった。ビジネス用コートを着たまま東洋系の怪しい面をつけ、更にその上に眼鏡をのせていた為、余程珍しく奇異に写ったのだろう。

さて、ハロウィーンの由来はケルトの祭り、サウィンの前夜際のようである。サウィンとは1年の始まりの季節＝冬の始まりの初日で現在なら11月初日と見做していいと思われる。長くなるが、鶴岡真弓『ケルト 再生の思想』筑摩書房医より抜粋引用。指輪は25年以上付けている、ケルト展で買ったもの

「サウィン Samhain」 とは「 夏 の 終わり」 を 意味 する・・中略・・ 「夏 の 終わり」 とは、 太陽 の エネルギー の 下、 農耕 牧畜 によって 生命 を 育める「 光 の 半年」 の 終わり で、「 サウィン」 の 祭日 が 設け られ た の だ。 冬 の 入り口、「 闇 の 半年」 の 始まり に「 サウィン」 が ある。 つまり「 サウィン」 とは、 光 の 季節 と 闇 の 季節 が 反転 する 日 で あり、 ケルト の 人々 の 生業 で ある 農耕 牧畜 の 営み の 納 め の 日 で あり、 真冬 の ため に その 日 までに 食糧 を 備蓄 し なけれ ば なら ない ので あっ た。 　 なぜ「 サウィン」 が 祖先 の 霊 や 親しい 死者 が 訪れる 日 とさ れ た のか。 それ は、

冬 の 季節 の 入り口 が、「 死」 によって 表象 さ れる からで ある。 サウィン の イヴ に 跋扈 する「 死（ 者）」 は、 人々 にとって「 他者」 では あり え なかっ た。 闇 に 向かう その 夜 に、 静か に 家 に 迎え て、 これから の「 闇 の 半年」 の 安全 を 願う 日 と し た。 「サウィン」 は 祖霊 や 死者 たち への 供養 の 日 で ある と 同時に、 真冬 の 最も 食べ物 が なくなる 時節 を 乗り切る ため の 覚悟 の「 季節 祭」 でも あっ た。

 

第一 に 重要 な こと は、「 サウィン」 は、 ケルト 伝統 の「 四つ の 季節 祭」 の「 第一 番目」 に くる 祭日 で ある という こと で ある。 

「冬 の ついたち ＝ サウィン」「 春 の ついたち ＝ インボルク」「 夏 の ついたち ＝ ベルティネ」 そして 収穫 祭 の「 秋 の ついたち ＝ ルーナサ／ ラマス」 という、 一年 の「 生命 循環」 の サイクル の、 最初 に 置か れ た 祭日 で あっ た。「 サウィン」 の 土台 には、 大自然 の「 季節 の 巡り」 が 人間 に 示す「 生命 の サイクル」 を 深く 観察 し  て き た 人々 の 先史 からの 生き抜く 知恵 が 横たわっ て い た。