府中・是政橋、中央フリーウェイ


多摩ニュータウン東端にある稲城の自宅から府中街道を通り府中駅方面に向かうと多摩川を渡ることになる。ここに架かっているのが是政橋である。多摩川中流域では、現時点で最も美しいフォルムを持つ橋と言われている。是政の名は、北条氏康の三男、北条氏照の家臣でこの辺りを開拓した領主、井田是政から来てきているらしい。

 

上下2車線ずつの4車線で、上流側と下流川が完全に分離した双子型、ツインタワー型の斜張橋である。歩行者・自転車用通路も両方にあり、且つ、幅が大きくとってあり生活者に便利。1995年に稲城市に転居して以来、サイクリング・ウォーキングで多摩川沿いを通ることが多く、是政橋、関戸橋、府中四ツ谷橋をよく利用しているが、転居してから暫くの間は是政橋が最も老朽化した橋で、歩行者・自転車用通路が狭く結構危険な橋だった。再構築によって美しく使い良い橋となったことは幸いだと思う。

 

全くの双子の斜張橋のように見えるが、実は構造が異なり、斜めに張ってあるワイアーケーブル本数も異なる。どちらが先かは覚えていないが、上流側と下流でⅠ期工事、Ⅱ期工事に分けて構築し、Ⅱ期では工法を工夫してⅠ期の半分程度のコストで済んだようである。

参考:

(1)構造形式・・並列斜張橋

         上流側:鋼斜張橋、下流側:鋼合成斜張橋

(2)建設年 ・・ 現在の形に再構築が完了し開通したのは2011年

     

蛇足:

松任谷由実(当時は荒井由美)の「♪中央フリーウェイ」に「右に見える競馬場、左はビール工場」とある。これは当然ながら中央高速から見た眺めであるが、多摩川を渡って府中駅・大國魂神社方面に向かうと、右に東京競馬場、左にサントリービール工場がある。




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