てこの原理パート②
昨日に引き続きまして,てこのお話になります。
昨日はてこの種類や特徴について説明しました。
今日は,実際の理学療法場面でのてこを理解したトレーニングについて少しお話します。
運動療法において大切なのは「負荷量の設定」ですよね?
重錘を重くしたり・・・抵抗力を増やしたり・・・
色々方法はあります。
私はよく「レバーアーム」を調整して負荷量の設定をしています。
レバーアームはモーメントアームとも言われています。
レバーアームとは簡単に言ってしまうと
「支点から力点までの距離」になります。
モーメントとは「回転する力」になります。
モーメントは動作分析などをするときには非常に重要な内容です。
ですが今回は,あくまで筋力トレーニングのみを考えていきます。
結論から言いますと・・・
「負荷を上げあるならレバーアームを長くすること」
になります。
例えば・・・
腕立て伏せを四つ這いでやるのと足を伸ばしてやるのでは
全く負荷が違いますよね??
ほかにも・・・ブリッジ運動を膝関節120度屈曲と45度屈曲では
全くもって負荷量が変わります。
どのトレーニングを実施するときも支点や力点がどの位置関係にあるのかを
考慮することで,運動療法の幅が広がります。
適切な負荷量でトレーニングを実施することが大切なことは
言わずもがなですよね。