“ニセ”『カタン』攻略法
こんばんは!
金曜ロードショーで『天空の城ラピュタ』やる度にTwitterとか「バルス」って言うって文化が、金曜ロードショー公式に“バルス祭り”って言われた途端に廃れたことに名前をつけたい大塚健吾です。
(多分、「宿題やれ!」って言われて「今やろうと思ってたのに!」ってなる気持ちと同じだから心理的リアクタンス理論とかそういう話ですかね)
改めまして、ボードゲームデザイナーとして『理想の納豆』 『行けたら行くよ!』 『ギリギリカレー』『ブックメイカーズ』そして、『シノミリア』を作りました。
今回は正真正銘大塚健吾です。
それが言わなくても記事の内容で伝わるといいですね。
それで思いつきました。
いっそ露骨にボードゲームの話をしてやろう!と。
……いや、毎回キッチリしてるんですけど。
多分ね、30個以上記事書いてますけど、初めてじゃないかな。
記事のタイトルにボードゲームのタイトルが入っていること。
“シノミリア”ですら入れたことありませんね。
……ああ、そうそう!
『シノミリア』Amazonだけじゃなくてドン・キホーテでも販売されてるそうです。
やたら愛に溢れる素敵なポップを作っていただいたので、見かけたらぜひ!
で、本題。
『カタンの開拓者たち』クラウス・トイバーによって作られた3~4人用のボードゲームで~……みたいな話はまぁいいですか。
『カタン』。皆さんどんぐらいやってますか?
ちなみに僕、あれです。
生涯無敗です。
生涯無敗って言っても、なんかライブ(オンラインではなく対面)では30回くらいしかやってないし、全然ガッツリたくさん遊んでる方ともやってないんじゃないかな?
そんでも生涯無敗はなかなか響きがすごいっすね。
失うのがもったいないので、あんまり『カタン』やんない方がいいかもって気もしますね。
別に強いわけじゃないから。
そんな生涯無敗の男が語る『“ニセ”『カタン』攻略法』です。
2つ重要な事柄について語ります。
①最も大事なのは“謙遜力”
『カタン』というゲームおいて最重要の力がコレです。
ちなみにあれですからね。
僕が生涯無敗なこと。『カタン』を始める前に言ったことは一度もありません。
だからもう、この記事を読まれた方には僕はもう勝てません。
“謙遜”
多くのボードゲームに通じるコツですね。
というのも多くのボードゲームが、
“1位がゲーム中圧勝していて、他のプレイヤーがしんどい”
ってならないようなバランス調整として、
“勝ってるヤツがいたら、他のヤツ全員協力して止めろや!”
ってプレイヤーに委ねる形で調整しています。
ならば!
全力で謙遜しましょう!!
「いやいや、僕、全然やり方わかんないっすよ!」
「みなさん、めっちゃ強いっすね!」
「そこ取られちゃったらもう終わりじゃないっすか!」
「○○さん!めっちゃ伸びてるじゃないですか!くっそー!!」
「勝利点は1位?や、確かに現状はそうですけど、こっからどう伸ばせばいいんですか!?目ないっすよ!!」
そういうのを積極的に言っていきましょう!
特に最後2つがいいですね!!
どんな状況であれ“トップは自分ではない。アイツである!”と主張し続けましょう。
多くのボードゲームは中量級~重量級と呼ばれるようになっていくと共通点として、“今誰が勝っているのか”が曖昧になっていきます。
ちなみにね、“今誰が勝っているのかわかる”って、コレ、『将棋』で同じような言葉がありまして。
“大局観”っていう鍛えるべき立派な技術なんですよね。
そんなん、そうそうみんな備わってはいないので。
全力で主張し続けましょう!
「トップは自分ではない!アイツだ!だからみんなでアイツを止めるべきだ!(僕は放っておくべきだ!)」
あれですねぇ。
忘れもしないのが、アソビCafeさんで遊んだとき。
わりと、熟練の方3人と遊んでて。
なんかみんなすごく自信のある方達で。
ぶっちゃけ「あ、コレ今どう考えても僕が圧勝しているわ」って思ってたけどバレてなくて。
通りがかった、店長のだてあずみさんが一言
「赤の人(僕)ズルいですねぇ」
とおっしゃって去っていきました。
結果、ギリギリで勝つことになりました。
楽しかったなぁ。
②あらゆる資材は“欲しくない”
コレも重要です。
そんなわけないですからね。
もっと、シンプルにまとめるとこうですね。
ゲーム中一度たりとも満足しない
全ての交渉で、一度だって満足しません。
常に残念そうにします。
いつだって大事な資材を奪われた感を出します。
その為に重要なのは
「僕は別になんの資材も欲していない」
という態度です。
交渉中多用しているのが次のような台詞です。
「このAは要らないなぁ。なんか交換しとこうか。じゃあ、Bと交換してくれる人いる?あ、Bは出ないんだ。じゃあ、もうCでいいよ。Cと交換で」
「Aを出すからさぁ、Bを2個くれない?え、無理?や、そこをなんとか!!お願い!!……え?無理?じゃあ、もう1個でいいよ。くっそー!」
おなじみドア・イン・ザ・フェイス・テクニックですね。
……すごいな!今、Googleの変換で一発で出ましたよ?
最初から欲しいのはCであり、B1個であるって話ですね。
ちなみにGoogleの変換で一発で出てくる超絶ベタなテクニックですが、意外とみんな実践しないんですよ。
僕も“交渉ゲーム”って設定のおかげでできるけど、日常ではさっぱりです。
やってるのメルカリで値下げ交渉してる人ぐらいじゃないっすかね。
重要なのはドア・イン・ザ・フェイス・テクニックではなくて。
常に資材を欲しがっていない態度の方です。
コレね、交渉において常に相手に花を持たせてるってのが重要です。
交渉して嬉しそうなプレイヤーと不満そうなプレイヤーでは明らかに前者の方が有利になったように見えます。
……お互いに有利になる交換をしたのに。
結果それによって、①最も大事なのは“謙遜力”で語った1位の誤認に繋がります。
さらに!
相手に花をもたせることにはもう一つ大きな効果があって。
例えば、『モダンアート』とかでもそうですけど、
この手のゲームは交渉の質以上に交渉をまとめた回数が勝利に直結します。
簡略化すると、
Aさんが11円、Bさんが30円得られる交換をしたとして、
AさんはそれをCさんとDさんともしたら、33円で世界で一番のお金持ちになりますからね。
なので、交渉において舐めてもらえるなら、頻度が高くなって得なんです。
しかも、11円しか得られなかったってのは態度だけなんで。
実際には普通に30円同士の交換をしてるので、
90円の超大金持ちになれますね。
はい。というわけで。
以上が『“ニセ”『カタン』攻略法』でした。
……うん。
タイトルに“ニセ”と付いてる理由は伝わったと思います。
『カタン』のゲームの固有名詞ほぼ使ってませんからね。
良いように言うと、
コレは“『カタン』攻略”ではなくて“カタンプレイヤー攻略”なんですよね。
ちゃんとした『カタン』攻略を知りたい方は前述のだてあずみさんの記事を読むといいと思います!
こちら!
……いや~、それにしても、
今回の記事を読んだ人には僕もう『カタン』勝てませんからね。
残念っちゃ残念ですね。
プロポーカープレイヤーのガス・ハンセンさんもこんな気持ちなのかな~。
さて、
有料部分は真面目にボードゲームの話をします。
テーマはコレ。
ちゃんとした“ボードゲーム攻略”とは?
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