
ボードゲーム『サラウアバク』の仲間たち -山﨑さん-
こんにちは!
2人用推理ボードゲーム『サラウアバク』
企画・ゲームデザインの大塚健吾です。
宣伝があります!!
こちら!!
雷轟-天鐘-(RAIGO-TENSHO)
https://www.kickstarter.com/projects/redigames628/1727649523
こちら、あれです。
大塚は未プレイなので、内容についてはそんなに語れないんですけど、気になるのは“参加クリエーター”のとこ。

『サラウアバク』の仲間たちの3人です!
応援しないわけにはいきません!
この人達がいるなら、そりゃもう間違いなくクオリティの高い作品になっていることでしょう。
誰よりも、僕が保証します。
ちなみに『サラウアバク』打ち上げの席で酔った僕はこんなん言ってました。
「僕ら(僕と山﨑さん)抜きでどこまでやれるか見せてもらいましょうか?」
ホントいろいろ恥ずかしい。
まず、“僕ら”の時点でおこがましい。
お詫びの意も込めて、もっかい貼っておこう。
雷轟-天鐘-(RAIGO-TENSHO)
https://www.kickstarter.com/projects/redigames628/1727649523
大分間空きましたが、『サラウアバク』を一緒に制作していただいたすげぇ方のご紹介。
今回は山﨑剛さん。
山﨑さんには
・同梱小説『太陽と月と星の涙と』の執筆
・キャラクターのネーミング
・カードのフレーバーテキスト監修
と、ゲームの世界観を作り上げてくださいました。
特に小説。
「ボードゲームのプレイヤーが“本編”を。自分は前日譚となる怪盗と探偵の因縁が生まれる物語を書きます!」
というのは100%山﨑さんの案で。
改めて、めちゃくちゃ正しいですよね。
本来そのあたりまで僕が考えてお願いするべきなのに。
や、本当にありがとうございます!
ボードゲーム制作にプロのシナリオディレクターさんが関わる事ってほとんどないですけど(おそらくシンプルに予算の問題で)
可能であれば絶対にいた方がいいです。
こんなに心強いことはなかったです。
とにかく安心感がすごいです。
フレーバーテキスト一つとっても、
ボードゲームって、正直、デザイナーがノリで書くことが多く、
その結果、それ単体では面白いけど、全体の整合性的にどうなん?
って感じになりがちです。そういうとこ、監修いただけたの本当に助かりました。
っていうか、あれですよ。
まさか、あの山﨑さんに自分のゲームのシナリオを作っていただけるとは!!
“『逆転裁判』2代目シナリオライター”
ホント改めて尋常じゃないお仕事ですよね。
どんだけのプレッシャー超えて『逆転検事』『逆転検事2』『逆転裁判5』『逆転裁判6』と、作られたんでしょう。
ちょっと怖くて想像もできません。ホントめちゃくちゃすげぇ人です。
打ち合わせ中
「ファンとしていろいろ聞かせてください!」
って気持ちを抑えるのに必死でした。
というか、僕、普通に言っちゃってたんじゃないですかね。
最初にZOOMでお話ししたとき、『シノミリア』持っていらしたのめちゃくちゃ嬉しかったなぁ。
でじさんと岩元さんとの打ち合わせの中での思いつき
「同梱小説を付けたい!」
意図としては主に
①『サラウアバク』は“怪盗VS探偵の物語のボードゲーム”がテーマなので、その物語が同梱されるのが一番わかりやすい
②感染症による影響もあり、購入してすぐに遊べないかもしれない現状。ボードゲームを購入してすぐに楽しめる要素が欲しかった。
もっと言うと、子供の頃、テレビゲーム買った帰り道、遊ぶの待ちきれなくて、パッケージ開けて、説明書のストーリー部分を熟読したあの感じを再現したかった。
③好きなこと全部やりたい
③の補足をすると、
『サラウアバク』は72枚のカードのゲームです。
もしも、望むなら、カードの質を落として、かなりの低価格で販売することも可能ではありました。
マーケティング的なことで言うなら、むしろそれが正しいかもしれません。
けど、そっちに行かなかった理由としては、
ダイソーさんがボードゲームを出していることが大きかったと思います。
安く広く届けようっていうのは、そうした大手の企業さんがやることで。
僕のような個人は、値段のこととか考えず、とにかく面白いことやろうぜ!
何をマーケティングとか知ったかぶって、言っちゃってるんだ!
結果値段上がっちゃっても全力で面白いことやったら伝わるさ!
ということで、打ち合わせ中お2人に、
「小説を書ける方いませんか?」
と、相談しました。
で、岩元さんの解答がこちらです。
「ワセミスの幹事長だった男に声かけてみます!」
僕、恥ずかしながら、ちゃんと知らなかったんですよね。
ワセダミステリクラブ。
えっと、早稲田大学のミステリ研究会ですよね?と。
打ち合わせを横で聞いてた方にミステリ好きの方に怒られました。
「ワセミス!?お前ワセミスのすごさなんもわかってないだろ!!」
ワセダミステリクラブ
なるほど!すっげ!!
かくして、山﨑さんをご紹介いただきました。
や~、驚きました!!山﨑さんですよ!!
基本打ち合わせはオンラインでしたんですけど、そこと実際お会いしたときの印象に一番差があったのが山崎さんでした。
打ち合わせ中はクールな印象で、お会いしたときにはめちゃくちゃ気さくに話してくださいました。
スタイルなんだと思います。
僕、そういう風になりたかったです。
会議では重要な発言だけして、一撃で決めるって感じで、飲み会とかでは冗談とかめっちゃ言う。一番カッコイイ人じゃないですか。
ホント、僕、そういう風になりたかったです。
そうそう!クールな印象で言うと、感動したのが、
岩元さんのキャラクターデザインに僕もでじさんも興奮してビビリっぱなしで。
けど、山﨑さんはわりと冷静に見ているってシーンが結構あって。
あれなんですよ!
山﨑さんはもう岩元さんがすげぇの出すって事を既に知っていて。
お二人が積み上げてきたものを感じて、よりいっそう興奮しました。
と、
そういうすげぇ人達と一緒にやれる事の最大メリットの話を。
否定してもらえることです。
自分の至らなさを書くのは恥ずかしいですが、
かなりの量以下のやり取りをしました。
「カルボナーラを食べたいんで作ってください!」
「ふむ。なんでカルボナーラ食べたいんですか?」
「えっと、正直、パスタとかチーズとかはどうでもよくて、卵のなめらかさっていうんですか?とにかく卵が食べたいんですよ!」
「なるほど。だったら、大塚さん、カルボナーラじゃありませんね。そうですね。オムレツっていう卵が主役の料理があるんですけど、それ食べてみません?」
「おお!ありがとうございます!ぜひ!!」
あれですよね。“顧客が本当に欲しかったもの”ってヤツですか。
コレをしていただけるのが、ホントめちゃくちゃ助かります!
(助かります!っていうか、ホントなら僕は顧客ではなくディレクターの位置なので、ひたすら申し訳なかったです)
このやり取りを一番たくさんしてくださったのが山﨑さんでした。
改めて、本当にありがとうございました!!
小説。
めちゃくちゃすごいです!!
“ベタでありながら面白いヤツ”
っていう我ながらひどい注文からコレが生まれています。
“ありながら”って要は矛盾してるのに。
キッチリ“ベタでありながら面白い”んですよね。
「ボードゲームのおまけに小説が付いてくる」
って思ってた方が
「この小説はおまけなんかじゃない!!」
ってなるところを見るのがめっちゃ嬉しかったです。
「一時間ほどで読める小説が~」
みたいな声も嬉しかったです。
や、だって、100ページ以上ありますからね。
作品にはよってはそんな早く読めないです。
台詞の一つ一つが気持ちいいから読ませるんでしょうね。
ストーリーがボードゲームのプレイに与える影響。
正直、ここまで大きいとは思っていませんでした。
「負けたら悔しくて勝ったら嬉しいボードゲームを作る」
と大塚は自己紹介で言っています。
“怪盗と探偵の因縁”を知ることで、
プレイ中こんなに“負けたくない!”って気持ち強まるとは。
『シノミリア』作ったときに書いた話。
“多くのボードゲームにおけるフレーバーってゲームの導入(ルール説明)の足がかりとして機能がメインになってるよね”
こちらにも
“ユーロゲームでは、メカニクスが心臓で、テーマはゲームのマーケティングを補助する糖衣だ”
という記述があります。
いやいやいや、既存の多くがそうかもしんないけど、すげぇ人がきっちりストーリーを作り上げたら、それはもう外側の要素なんかじゃないんすよ。
極論、『カタン』にだって、開拓者たちの因縁が生まれるエピソードが付いてたらプレイ体験全然変わりますからね。
もちろん、『カタン』のゲーム性はプレイヤーに開拓者達の物語は体験させることを目的に作られたものじゃないから、また全然話違うんですけど。
山﨑さんに依頼した際に
「もう山﨑さんが主役っていうか、僕のアンチ的な人が「ゲームどうでもいいし!山﨑さんの小説の為に買ったわ!」って言う感じもいいな!と!」
とか僕言いましたけど、
結果、きっちりゲーム価値を上げる小説を執筆いただきました。
山﨑さん。
マーダーミステリーの制作、トリック原案、様々なゲームのシナリオと。
様々な物語を作られてる職人さんです。
自分のゲームに良いシナリオが欲しい方、急いで山﨑さんに相談するのがいいと思います。
次回、このnoteに小説の一部を公開させていただこうと思っています。
すぐに読みたい方はこちら!!