Apple Vision Proの視力補正レンズ、ZEISS Optical Insertを合法的に輸入する手順
合法的にZEISS Optical Insert(以下、ZEISSレンズ)を輸入するまでのプロセスを纏めると…
1)眼鏡処方箋を作成
まずは国内の近場で視力測定と眼鏡検査をして以下の値が書かれた処方箋を入手。保険適用で1500円くらい。
球面度数(SPH)
円柱(CYL)
軸度(AXIS)
加入度(ADD)
次に米国の眼鏡処方箋を取得。今回はFDA認可のオンライン視力検査サービスであるVisiblyを利用。
最初に国内で取得した処方箋の値を入力する事で物事はスムーズに進み、ものの10分程度でメールにて処方箋PDFが到着。発行料は$35(5300円)。
2)転送サービスのアカウント取得
ZEISSレンズは今のところ米国限定での販売なため、米国内の住所提供と日本への転送までを一手に担う「転送サービス」を利用することに。今回はUS-BUYERに依頼した。
アカウントを作ると米国のオレゴン州のとある住所を転送用に教えてくれるので、後にApple Storeでレンズを購入する際にはその住所を指定する。この段階ではUS-BUYERへの支払いは発生しておらず、モノが到着してからとなる。
3)本丸、Apple Storeでのオンライン購入
米国内の処方箋と住所を手に入れられさえすれば、購入はさほど難しくなかった。
このページにアクセスしてGet Started すると、まずは自分が購入したVision Proのライトシールのサイズを入力し、次にFaceIDと同じ要領で頭のサイズを測定する。レンズを装着することでライトシールのサイズを変更しなければならないケースもあるためらしい。そうなると$199の追加出費なわけで、ZEISSレンズを諦めコンタクト作りに眼科へ舞い戻ることに。。
しかし幸いなことにライトシールの買い替えは不要🙌🏻 米国の処方箋PDFをZEISSに送る形で審査を待つこと数日、自分の視力に合ったレンズが購入可能となった。あとは配送先にオレゴン州の住所を指定して、クレジットカードで決済完了。価格は$149(22,800円)。
4)日本国内への転送
ZEISSレンズはApple Storeで購入したものの実際に配送手続きを行うのはZEISSなので、ネット上で若干噂されていた「転送サービスには運んでくれない」という心配はあまりなく、スムーズに配送されていった(時間はのんびりかかったけど)
US-BUYERとの実質的な取引は、モノが指定先に届いてからとなる。レンズの転送にかかる手数料は$8だったが、$10未満の場合は$10からのデポジット制になるとのことで、PayPal経由で$10(1530円)を送金。
その後で日本国内への輸送をどこの宅配会社にするか選ぶのだが、何の気無しにヤマトの国際宅配便にしたら度付きレンズは扱えないという憂き目に。FedExエコノミー便に切り替えてもらい送料$62.06(9548円)を同じくPayPal経由で支払う。
クロージング
そんな手続きを経て、手元に到着したのは5日後。最初にApple Storeで処方箋をアップロードしたのが2月19日なので10日で個人輸入が完了したことになる。かかった費用も全て込み込みで40000円ちょい。
Vision Proのフォームファクターがどう進化していくかは未知数だけど、Apple Watchのバンドのように10年使えるものになるなら4万は高くないかな? 概ね良い買い物体験でした。
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