toB領域のPMが入社三ヶ月でやってよかったことを振り返ってみた
はじめまして。
RettyでtoB領域のPMをしているカワシマケンゴと申します。
Rettyアドベントカレンダー15日目のコンテンツをお届けします。
前回はエンジニアの幸田さんによる「CLI バージョンマネージャー aqua のススメ」という記事でした。よかったらこちらもどうぞ!
さて、今回はRettyにtoB領域のPMとして入社してから3ヶ月で戦力になるために動いてきた中でやってよかったことを書いていきます。
この記事は主に以下のような方々に向けて書いています。
上記全てに当てはまらなかった方のために、時速20kmの激流プールを楽しそうに泳いでいる範馬勇次郎の動画を置いておきました。
よろしければご覧ください。
この動画を観て範馬勇次郎のことが気になったら、ついでにこの記事も読んでいただけると幸いです。
少し脱線しましたが、ここからが本番です。
それではどうぞ。
最速で戦力になるために必要なことって?
そもそもtoB領域のPMが持つべき役割とはなんでしょうか?
多くの企業では以下のような役割を担っていることが多いと思います。
(個人の感覚ですが、、、)
僕も上記のような役割を早く担えるようになりたいと考えたので、
以下3点のインプットをなる早で終えることを入社当初の目標にしました。
1、サービスに関わる組織の全体像とお金の流れを把握すること
2、担当するプロダクトの全体像を把握すること
3、ステークホルダーや関連する部署の考えを把握すること
2022年9月入社にしてから3ヶ月間、この3点を達成するために色んなことをTRYしました。
そのTRYの過程の中でやってよかったと感じたことが3つあったので、順を追って紹介します。
1、自分のことを覚えてもらう
まずできる限り自分のことを覚えてもらうことを始めました。
僕が所属するtoB領域では多くの部署と関わるので、まずは「中途でなんか入ったぞ!何かあったらこの人と仕事するのかな?」と認知してもらうことが必要でした。
なぜなら認知されないとそもそも関係構築や相手のことを知るフェーズに移行できないからです。
そこで会社の方々に認知してもらうために以下のアクションを行いました
<1、自己紹介チャンネルで特徴を打ち出した自己紹介をする>
Rettyでは入社した方が自己紹介するSlackチャンネルがあるのですが、そこに自己紹介を記入する際に他の人と被らないようなことを書きました。
経歴や趣味などは全員の共通事項になるので、できるだけ自分だけの色を出せると読み手に印象を与えることができます。
僕の場合は弟がJリーガーだったので、それをネタにさせていただきました。
要は他の人と差別化することが大事です。
趣味や経歴は誰でも書くので、それ以外の要素を追加するのがミソになります。
例えば他にもこんなネタがあればうまく活用できると思います。
クスッと笑えるようなネタ
今までで他の人が経験したことないような体験談
謎の座右の銘
また、全社向けのMTGで自己紹介をする機会がある時も同様に他の人と差別化した自己紹介をすることを心がけるといいでしょう。
趣味と経歴、意気込みだけ話すと埋もれる可能性が高いです。
<2、timesに入ってもらえるようにする>
times文化がある会社の場合は自分のtimesに入ってもらったり、他の方のtimesに入るのもおすすめです。
自分を採用してくれた役員の方から「とりあえずtimes作っとけ」というアドバイスを受けてtimesの運用を入社と同時に始めてみたのですが、様々な方が僕のtimesに入ってコミュニケーションをとってくれました。
この記事を書く前に自分の認知ルートに関するアンケートを取ったのですが、実際にtimesをきっかけに自分を知ってくれた方もいらっしゃいました。
Rettyのようにtimes文化が盛んな会社であれば自分のtimesを名刺代わりとして運用してみるのもお勧めです。
自分のtimesを運用するだけでなく、他の人のtimesに入るのも忘れずに。
他人のtimesに入ることで他の方の思考なども覗くことができます。
<3、アイコンをうまく差別化して目立たせる>
日常の些細な瞬間に「こいつ誰だ?」と思われる仕組みをちょっと仕込んでみました。
具体的に何をしたかというと、
googleアカウントのアイコンをアーニャにしました。
<なぜアーニャにしたのか>
きっかけはなんとなく設定したgoogleプロフィールのアイコンでした。
僕はイキリオタク気質ゆえにgoogleプロフィールのアイコンをアニメキャラにしがちだっただけなのですが、この行動が自分を周知することを促進してくれたような気がします。
Rettyでは自分の写真をgoogleプロフィールのアイコンにする方が多いのですが、逆に自分のようにアーニャのような個性と認知度があるキャラクターをアイコンにする人はあまりいませんでした。
アーニャがキャッチーな存在であったことも相まって数人の方に「お、アーニャおる」という”違和感”を与えることになりました。
その結果、「あれ、アーニャおる。誰や」という視点で自分の名を認知させることができました。
加えて、「川島=アーニャの人」みたいなイメージも付けることができたので、自身のブランディングの一つにもなりました。
ありがとう、アーニャ。グッズ買います。
※こちらはちょっとトリッキーなやり方です。
会社の風土的にOKであればTRYすることをお勧めします。
下手したらマイナスブランディング一直線です!
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上記3つのことをした結果、
「あ、川島さんですね。知ってますよ〜!よろしくお願いします」
と初対面の方にも言われることが多くなりました。
自分のことを知ってもらえているだけでも、今後のトークや関係構築がやりすくなります。
自分を覚えてもらうための動き、おすすめです
2、質問しまくながらデリバリーを繰り返す
toB領域のチームに配属されてから、とにかくデリバリーをこなしていきました。
管轄プロダクトの機能を一から説明してもらうよりも、
実際にタスクをもらって手を動かして進んでいった方が理解が早いです。
入社してからはとにかくタスクをこなしサービスの仕様や開発の進め方を肌感で覚えていくのがやはりベストだと思いました。
<とにかく質問しまくろう>
調べれば分かりそうなことでも最初のうちは質問しまくりながらタスクを進めていくのがおすすめです。
個人的な感覚ですが、プロダクトの仕様が全てまとまっているドキュメントなんて存在しないので、自分で調べるより他のチームメンバーやエンジニアの方に積極的に質問する方が仕様のキャッチアップが早くなります。
加えて、直接質問した方が自分のスコープになかったトラップやシステムが作られた背景もナチュラルにキャッチアップできるので、プロダクトの全体像が見えてくるスピードより早くなります。
加えて質問すること自体がコミュニケーションになるので、関係構築の一環にもなります。
分からなかったらどんどん質問しましょう。
調べれば分かりそうでも質問しましょう。
怒られるまで質問しましょう。(いい塩梅に調整するのがベストですが)
3、ステークホルダーや関係部署の方々と話しまくる
関係する部署や一緒に仕事をしていく方々、全体像を把握しているキーマンの方々とできるだけ1on1すると、関係値構築とビジネスの理解が深まります。
ステークホルダーが多い環境に身を投じる場合は意思決定者が誰かを把握するのはもちろんのこと、各ステークホルダーと次に影響が及ぶ人の思想や考えを知ることができます。
思考と意思決定者さえ分かれば、どのように彼らに寄り添いながらプロダクトを前に進めるべきか道が見えてきます。
<川島の場合>
僕の場合は関連するステークホルダーは以下のような形でした。
ステークホルダーの分だけ関わる部署があるので、目を配るべきところも多いですよね。
普通に考えると、各ステークホルダーと1on1をするのはかなりの時間と労力がかかってしまうことは容易に想像できるかと思います。
<どうやって1on1しまくったか>
Rettyには他の社員と話しやすくなる制度が二つありました。
僕の場合はそれらの制度を活用しまくりました。
<その1:RettyMeety>
RettyにはRettyMeety という社内制度があります。
この制度はざっくり説明すると「申請すれば気になるアノ人と雑談するきっかけができる」という社内の雑談を促進させる制度になります。
↓詳しくはこちらの記事をどうぞ!
僕はこの制度を使い倒して色んな方との意見交換や知識のインプットをさせていただきました。
この制度を使ったことで、なかなか1on1する機会がない方々と簡単に1on1することができました。
(例えば、各ステークホルダーや事業統括している部門の部門長の方、営業の現場を回している気になるあの人、フレッシュな新卒さんなどなど)
RettyMeetyをきっかけに1on1をすることで、組織の流れや各部署の思考や動きを爆速でインプットすることができました。
この制度を作った人は神です。ありがとうございました。
<その2:テレフォンショッキング>
Rettyにはテレホンショッキングというオンボーディング時の企画があります。
こちらは1on1した人に気になる人を紹介してもらって数珠繋ぎ形式で1on1を繋いていく制度です。
(いいとも!のテレホンショッキングと同じ仕組みです)
Rettyに入社して間もない時期は誰と話すべきか分からないので、自分が話すべき方をその都度薦めてもらいながら他の方と繋がる機会を広げていただけたのはかなり助かりました。
この制度のおかげで会社に馴染めるようになっただけでなく、誰と話せば会社の全体像が掴めるかなんとなく把握できるようになりました。
↓テレホンショッキングについては弊社の関矢さんも紹介しています。よろしければこちらも一読を
<1on1はいいぞ>
Rettyには「人と話す」ことを促進する制度が存在していたので、これら制度に乗っかって1on1しまくることができました。
そのおかげで、組織やサービスにおけるお金の流れを把握できただけでなく、会社に馴染むことへの一助になりました。
仮にあなたが転職して入社した際には全体像を掴むために様々なキーマンと1on1をしてもらうきっかけを創出するといいかもしれません。
【まとめ】戦力になるためのベースを固めるには
さて、冒頭で書かせていただいた通り、僕は以下3点をなる早でキャッチアップするために動いてきました。
これら目標とこれまで紹介した僕のアクションを紐づけるとこのようになります。
これはあくまで僕が心掛けたアクションです。
入社する組織によってTRYする行動方法は変わってくるとは思います。
もしこれからオンボーディングされる方にとって僕の行動が参考になったらこの上なく嬉しいです!
【最後に】ずっと心掛けていくべきこと
1、競うな!持ち味をイカせッッ!
かの地上最強の生物、範馬勇次郎氏がビスケット・オリバ氏に
「競うな!持ち味をイカせッッ!(※)」もアドバイスしていたように、
僕も「自分の持ち味を活かすこと」を意識しながらこれからも働いていきたいと思っています。
「中途で採用された=何かしらの経験に戦力がある」ということなので、今までの経験や培ったスキルをベースに組織に貢献していくことが大事だと僕は思います。
自分では気づかない外部での事例を持っていたりするケースもあったりするので、そこに気づけるように過去の事例やノウハウと現状を比較し続けることも重要です。
自分の持ち味、出していきましょう。
↑持ち味を活かせないと「エフッ…エフッ…フハ(ry」と地上最強の生物様に笑われてしまうかもしれません。
※元ネタはこちら
2、好きあらばGIVEをしていく
1on1でインプットできたら、自分の範囲外においても隙あらばGiveできるようになると、Giveした先との関係構築が進むと思います。
Rettyに入社して思ったことは「全社員がオープンマインドでナチュラルにGiveできる状態になっている」ということです。
僕もそれに倣って、好きあらば関係部署だけでなく色んな方にGiveできる存在でありたいと思っております。
組織を発展させてチームプレイを促進させていくためにも、まずは自分からどんどんGiveすることをしていきたいです。
これからは、
毒で傷ついた刃牙を回復させるために薬膳料理を提供した烈海王のように、大きなGIVEを与えていくことが目標です。
↑「喰うんだ」と照れる烈海王、ツンデレですよね。
ご精読、ありがとうございました。(完)