ゲイっぽいとは(2)
「ノンケっぽい」という言葉がある。
「カマっぽい」の対義語と言えると思う。
ゲイの界隈では「ノンケっぽい」ゲイの方がもてはやされるし、それをアピールするゲイは少なくない。
結局ゲイも、好きになりがちなのは「カマっぽくない」人ってこと。
(そうでない人、そうでない時はもちろんある)
「男らしさ」「女らしさ」といった、ジェンダーステレオタイプを撤廃していく潮流のある現代において、性的嗜好についても多様性を認めて欲しいと願うゲイが、「ノンケっぽい」というステレオタイプを重用しがちなのは面白く感じる。
◯ゲイという性的嗜好を認めて欲しい
→これについてはポジティブなゲイが多そう。
◯ジェンダーステレオタイプをなくしたい
→これについてポジティブなゲイは多くない気がする。
ジェンダーステレオタイプの撤廃は性的嗜好の多様性の許容に対する十分条件かもしれないが、必要条件ではない…から?
「ステレオタイプ」って人間が生きていく過程で自然と獲得してしまうもので、場面によってはうまく働くものだと思われる。
ステレオタイプを持つことを否定するのではなく、それの不確実性とそれによる不利益や非合理性を認識して生み出さないようにしましょう、ってところなのかな。
なぜ「ノンケっぽい」ゲイがモテるのかとか、掘り下げてみたいけど今日はここまで。