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ほんの少し先の未来

最近、自分で「未来が見えていたんじゃないか?」と思うことがいくつかあります。実は、来年度から地元の消防団組織が大きく変わるそうです。私は消防団には入りませんでした。勧誘があったのですが、丁重にお断りしたのです。

「えっ?消防団って、断れるんや?」

周りの人たちは驚きました。恐らく、前例がなかったのでしょう。田舎の消防団はほぼ強制加入だったのです。

『若い世代で進む「消防団離れ」』

なんてニュースをよく見るようになりました。そう、私は20年前からその最先端を走っていたのです。意欲的に消防団活動をされている方々には申し訳ないのですが、色々と納得できないこともあり。その後、「やっぱり入っておくべきだったかな」と悩むこともありました。しかし、悩む必要などなかったのです。

ようやく時代が私に追いついてきたか……

カッコよく言ってみましたが、単純に団体行動が苦手だっただけです。ごめんなさい。別に未来が見えていたわけでも何でもありません。ポン操とか絶対に無理です。

本当に未来が見えていたら良かったのですが……

未来が見えるようになれば大変なことも多いかもしれません。しかし、少し先の未来なら見てみたいと思う人も多いのではないでしょうか。

誰でも出版できる未来に先駆けて、素人が書籍を書いてみました。

未来位置を読もう

実は、出端面が苦手です。

起こりの面ともいいます。つまり、相手の打突動作の起こり頭に面を打つ技です。言葉にすると難しそうに感じますが、実際にやってみても難しい。名は体を表すとはこのことか……

出端面を打つときに重要なのは、未来位置を打つということでしょう。

「は?何言ってんの?」

と思われた方は、こちらの動画を見てください。

8年前の動画ですが、なかなかよく考えられています。内容は、相手の移動するところを予測して打ちに行くという画期的な方法。実は、多くの高段者はこんなズルい戦法を使っているようです。

「そんなこと、学校では教えてくれませんでした!」

はい、その通り。しかし、そんなことを言っても何も解決しません。重要なことは学校では教えてくれないものです。社会の荒波に揉まれ、少しずつ身につけるもの。だから、あなたも今すぐに未来を見る訓練をするのです。鍛錬です。鍛錬。それしか道はない。

しかし、未来の位置を予測したところで、出端面なんて打てないのでは?

そんな疑問が湧くはず。薬缶やかんのお湯の如くぐつぐつと。

打突の速さは足の移動距離に大きく影響することはあなたもご存知でしょう。遠くから跳ぼうとすると、速い面は打てません。世界最速の面と言われた高鍋選手の踏み込み動作は30cmと言われるくらいです。

一般的な面打ちは80cm移動すると言われることから考えると、半分以下の距離になります。そりゃ速いはずだ…と思っても、なかなか真似のできることではありませんが。

ようするに、未来位置を打つことで移動距離を短くできます。つまり、速く打てる…理論上は。刹那的なことなので、これが、なかなか。一瞬の迷いが命取りになってしまいます。

だから、僕は、横から打つ……

良い子のみんなは真似しちゃ駄目ですからね。

先生、出小手が打てません!

昨日、小学6年生の女の子Mさんとこっそり二人っきりで稽古をしました。二人っきりと言っても、保護者付きなので3人ですが。

実は、この小学生、面打ちはかなり良くなってきました。試合でも昇級審査でもバッコバッコ決めています。私も気を抜くと打たれます。

特別速いわけでもないのにどうして打たれるのか?
それはまた機会があれば……

しかし、そんな彼女はどうやら小手打ちが苦手らしい。とってもとっても苦手らしいのです。

とってもとってもとってもとってもとっても苦手~よ♪

今話題の広末さんも唄ってくれることでしょう。

小手打ちの中でも、特に出小手が打てません。出小手、つまり出端小手。相手の打突動作の起こり頭に小手を打つ技です。

こちらは私が出小手を打っているところ。ヘタクソですが、まぁ、それなりに打てるような気がします。

出小手が打てるようになると、技の幅も拡がるでしょう。恐らく、試合も今まで以上に面白くなると考えます。

保護者の方が動画を撮影されていたので、帰ってから送ってもらったのですが……

もう、お手上げ状態でした。動画を見ても、何を改善すれば良いのかわからないのです。そんなに悪いようには思えません。でも、打突部位をなかなか捉えられないのです。

こういうときは、アウトソーシングを上手く活用するに限ります。試験勉強中の息子にちょっと聞いてみたところ……

あっ、そういうこと?

すぐに解決しました。とはいえ、そのアドバイスを聞いてできるようになるかどうかはわかりません。すぐにできるようなら、恐らくもうとっくの昔にできているはずですから。

ヒントは未来位置でした。

出小手も未来位置を打て!

未来位置を打つことで打突は速くなります。それは前述したとおり。だから「未来位置を予測して打て」ということは間違いありません。しかし、問題はそんな単純なことではなく、秩序の無い現代のように複雑にこんがらがった社会だったのです。

まずは動画でMさんの出小手を見てください。

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