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継ぎ足はどうして諫められるのか
故に曰わく、
彼れを知りて己を知れば、百戦して殆うからず。
彼れを知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼れを知らず己を知らざれば、戦う毎に必らず殆うし。
あなたも聞いたことがあるだろう。有名な「孫氏の兵法」に記されている内容だ。中国春秋時代(紀元前500年頃)に記された書物の言葉が、いまだにさまざまなところで引用されている。
つまり、それだけ重要なことなのだろう。ビジネスにおいても、剣道においても、敵の情報を知れば100回戦っても負けることはないとのこと。相手には簡単に情報を晒さない方が身のためかもしれない。
こんなに情報を開示している私が勝てるわけがないと、改めて考えさせられた。世の中の戦いは、2000年以上前から情報戦なのだ。
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少し前、自然エネルギー財団から提出された資料に中国企業のロゴが入っていたなどというニュースがあった。日本の情報はすでに中国政府に握られていると考えても良いだろう。しかも、剣道中毒患者のつまらない情報ではなく、国家機密レベルの重要情報だ。
残念ながら、日本はすでに情報戦で負けてしまっていると考えるべきだろう。LINEやTikTokも情報ダダ洩れ状態のまま、多くの日本人が利用している。一般人だけでなく、行政でも利用されているのだから驚き・桃の木・山椒の木である。私の剣風もYouTubeでダダ洩れ状態だ。非常にまずい。
せめてあなただけでも、敵に情報を与えないように気を付けてほしい。
武道の基本は相手に悟られないことである
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剣道の試合も情報戦なのだ。相手に情報を握られたら不利になる。ここでいう情報とは、
「あの選手の得意技は~~」
などという類のものではない。もちろん、その情報も重要ではあるが、そんなものは見ていればわかるし、わかったところですぐに対応できることではないだろう。
ちなみに、筆者には得意技などないので安心してほしい。強いて言うなら、元立ちが得意だ。打たれるのは上手いと自負している。
しかし、着目してほしいのは、技ではなく技前だ。
無くて七癖と言われるように、人には何らかの癖がある。ちょっとした癖を見抜けると、試合や稽古でも有利となることは明白だ。剣道で癖が出やすいのは打突の前。ほとんどの人は、何らかの予備動作があるのではないだろうか。予備動作は、狙っている部位を示してしまう。
私の母は「目は口ほどにものを云う」とよく言っていたが、目だけではない。体全体だ。そして、相手の狙っている部位がわかれば、いとも簡単に対処ができてしまう。
たとえば、面を打つ前に剣先が下がるとか、体が沈むとか、継ぎ足をするとか、視線が打突部位の方向に向くとか……
逆に、予備動作なく打突ができれば相手に悟られることはない。いつのまにか打たれているタイプのアレである。
予備動作の中でひときわ相手にバレやすいのが継ぎ足だろう。とくに初心者は継ぎ足をしてから打つ人が多く、稽古の相手をしていてもとても楽しい。打ちたい放題なのだ。(根性悪い)
そして、継ぎ足が癖になると、意外と治らない。継ぎ足が諫められるのは、そういった理由からだろう。
なぜ継ぎ足をしてしまうのか
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そもそも、どういう状況が継ぎ足を引き起こすのだろうか。
私自身、大きく振りかぶると継ぎ足をしやすくなる。意識していなければ継ぎ足をしてしまう。ややもすると、左足が右足を追い越してしまい、中学生に指摘されることもある。恥ずかしい。
もっとも大きな問題は右足に体重が乗りすぎてしまうことだ。
前へ行きたいと思うが故、体は前傾姿勢になってしまう。前傾姿勢になると、どうしても右足に体重が乗ることになる。右足に体重が乗った状態で右足を前に出すのは無理難題というもの。すると、体勢を整えるために一旦左足を出して体を支えなければならない。
悪循環そのものである。それでは、どうすれば継ぎ足をせずに打突ができるのだろうか。
答えは簡単。
右足を自由にしてあげれば良いのだ。できれば右足に天使の羽根が生えたときのような自由を与えてあげてほしい。
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どこにでも飛んでいけば良いよ!
と。そうすれば継ぎ足をしなくなるはずだ。しかし、ときには継ぎ足が有効となることもある。
必ずしも継ぎ足が”悪”というわけではない
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