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とりあえず、右足は浮かせとけ!

先日、主に市内の中高生向けの稽古会が開催されました。9月半ばだというのに、気温は朝から30℃を超える暑さ。暑さよりも湿度なのでしょうか。立っているだけでも汗が噴き出ます。

肉体が融けてしまいそう。こんなに汗をかいてもお腹の脂肪が融け出さないのが不思議でしかたがない今日この頃です。内臓脂肪だけでもお願いします。

こんな暑さの日は
「とりあえず生!」
と言いたい人も多いのではないでしょうか。私はお酒を飲まないので、
「とりあえずスプライト!」
と言いたいところ。

ちなみに、最近スーパーでもコンビニでもスプライトを見掛けなくなりました。生産中止の噂もあるほどです。しかし、手に入らないと思うと欲しくなるのは世の常。稽古のあとにはスプライトが最高です。

さて……

稽古会では、そんな暑さを鑑みて
「今日は頭を使いましょう」
と指導担当の先生。実際、素振りも含めて面を着けずに1時間50分の稽古でした。その後、1時間強の面を着けての稽古。

結果、脂肪よりも脳みそが融けてしまったようです。面を着けずに稽古する方が意外とキツかったりするのは気のせいでしょうか。


とりあえず、送り足

足捌きの稽古といえば、「とりあえず、送り足」でしょう。基本中の基本です。

送り足は左足を蹴って右足を送り出します。右足を送り出したら、すぐに左足を引き付ける。この繰り返しで成り立っています。実に単純明快。

しかし、このときは若干異なりました。

『左足を引き付けると同時に右足を浮かせる』という方法です。言っている意味がわかりますか?イメージ的には振り子。ニュートンのゆりかごというらしいです。

左足を引き付けたら、再度左足を蹴って浮いたままの右足を前に送り出します。この繰り返し。実に単純な作業なはずが、かなりキツい。とりあえず、あなたも立ってやってみてください。

簡単そうに見えますが、意外とふらつく人も多いのではないでしょうか。体幹がしっかりしていないと難しいかもしれません。そして、左足の脹脛ふくらはぎにかなり大きな負担がかかります。

「とりあえず、右足は浮かしておけ」という状態です。右足を浮かせておくことで、常に前に出られる状態を作り出します。打つ前に必ず継ぎ足をする癖を矯正するには有効的な手段でしょう。

継ぎ足が癖になっているほとんどの人は、右足に体重が乗り過ぎている人です。したがって、左足に体重を乗せておけば左足が前に出ることはありません。

つまり、「右足が浮いた状態から打突する癖」をつけるための稽古方法の一つです。

とりあえず、スポンジを蹴っておく

じつは先日から、子供たちと一緒にスポンジを蹴ってから面を打つ稽古をしています。これは髙倉先生の書籍やDVDで紹介されている方法で、以前から取り組んでいました。

最初にスポンジを蹴ることで、継ぎ足の癖が治る……はずだったのですが、意外と治らなくて困っていました。中にはスポンジを蹴るために継ぎ足をする子もいるので難しいです。

えっ?そんなことになる???
と驚きましたが、事実です。しかも、何度注意しても治りません。

今回の送り足については、スポンジの上位互換と捉えて良いでしょう。常に右足が浮いている状態なので、左足を継ぐことは完全不可能です。

太陽を克服した鬼が現れたようなもの。スポンジ唯一の弱点を完全克服したと言っても過言ではありません。

とりあえず、右、左、右

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