それでも基本をやりなさい!すぐに結果が出なくても……📹
告知です。
12月1日(日)に生地胴倶楽部®管理人様と一緒に稽古会を開催することになりました。
詳細は画像をクリック(タップ)してください。
長浜武徳殿は取り壊される予定になっているようです。取り壊される前に、ぜひお越しください。
生地胴を愛してやまない生地胴倶楽部®管理人の大さんのnoteは夏期になります。あわせてご覧ください。
試合は難しいです。
まったく勝てません。
10月20日に開催された「第40回全国道場対抗剣道大会」でほぼ瞬殺され、
「全国大会だから、しかたがないか……」
と、気を紛らそうと思っていたにもかかわらず、11月3日の市民大会でもほぼ瞬殺されてしまいました。
道場対抗剣道大会にて
道場対抗剣道大会で最初に取られた打突がこれ。
ちなみに、初太刀の胴は完全に外しました。胴を外すことなんて、滅多にないのですが、全国大会ということで緊張していたのでしょうか。
二太刀目に小手を取られたのですが、試合が終わってから思い出そうと思っても思い出せませんでした。何が起こったのかよくわかっていなかったのです。
避けたところを打たれたんだな……
そんな認識でした。
指導している子どもたちには「避けたら打たれる」と耳にタコができるくらいに言っているにもかかわらず、避けてしまった自分の弱さを反省。
そして、翌日に動画を見直してみても、その認識は変わらず。
「やっぱり避けたらあかんな」
と。
気が付いたのは動画を見た息子でした。息子はYouTubeを見るのが大好きなので、頼まれてもいないのに詳しく分析してくれます。
「そんなことに時間を費やすくらいなら、勉強しろよ!」
とは思うのですが……
「これ、擦り上げようとしてるやん」
そう指摘されたため、スロー再生してみて初めて気が付きました。相手の面打ちに即座に反応し、面擦り上げ面を打とうとしたようです。もちろん、そのときの記憶はまったくありませんが。
しかし、相手の打突は面ではなく、面の軌道から小手に変化します。私は気が付いて避けようとしましたが、ときすでに遅し。あえなく ”小手あり” となりました。
スローで再度ご覧ください。
完敗です。うまく乗せられてしまいました。
そして、すごい打ち方!
ひとつだけ言い訳をさせてもらえるなら……
市民大会にて
11月3日の市民大会の動画がこちら。初太刀です。
正直に言います。
と、鼻の穴を大きくぴくぴくさせながら打突した直後の出来事でした。
「自分勝手に小手を打ったバカなヤツ」の構図ですよね。誰にも理解してもらえないと思うのですが、この小手にはちゃんと理由があります。
どうして自分勝手に小手を打ってしまったのか……
自分のなかでは小手を打つべき絶好の機会だったのです。これは自分だけの感覚なので、言語化もできませんし、ほかの人に理解してもらおうとも思いません。
そんななか、動画を見た息子が
「あれは俺でも小手を打つわ!」
と言い出したのです。大会の翌日のことでした。
息子は会場で観戦していましたが、そのときは「勝手に小手を打った」印象が強かったのでしょう。しかし、動画を見た後の感想は……
「違う、あれは相手が上手すぎたな」
と。
スローでもう一度、どうぞ。
普通の人なら、小手ありですよね。たぶん。完全に誘われ、抜かれ、打たれました。心が折れるほどに。ちなみに、相手の方は若い頃に全日本に出場されたことがある方でしたが、そんなことは言い訳になりません。
完敗です。
私がそんな不甲斐ない試合をしているにもかかわらず、指導している子どもたちは良い結果を残してくれました。
中体連のブロック大会では、指導している子が男子個人と女子個人で優勝。外部指導員として携わっている学校も4人で団体優勝できました。
県内でもっともレベルの低いブロックで、参加人数も年々減少しているため、非常に寂しい大会です。それでもやはり優勝は嬉しいもの。
一方で、指導者の私は試合に滅法弱いどころか、試合の勝ち方もわかりません。だから、勝ち方を教えてあげることも、勝てるような技を教えてあげることもできないのが現状です。
よって、稽古内容はほとんどが基本稽古となります。試合直前まで、地稽古や懸かり稽古はほとんどしていませんでした。ただただ、足さばきと基本稽古のみ。
時間配分が難しいというのもありますが、そもそも基本的に稽古時間が短くて、地稽古や懸かり稽古に割く時間がありません。だから、子どもたちには、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
しかし、ほとんど基本稽古だけなのに、勝ってしまった。
びっくり。
優勝した男子のお父さんと話していると
「本人が一番びっくりしています」
とのこと。これまで、上位入賞すら経験したことの無い子でした。ただ、力をつけてきているのは確実です。
いつか花開くものと信じて兀々一緒に稽古してきました。
もちろん、県大会ではなかなか通用しませんが、自信になったことでしょう。試合にしか使えないあんな技を教えなくても、すごい技を使えなくても、確実に強くなっていることは間違いありません。
そして、基本を習得することで、今後はさらに伸びていくと信じています。すぐに結果を求めるものではないらしいです。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?