現在のコレクション整理状況を紹介
初投稿記事とほとんど変わっていませんが(汗)、スタジオ&収納ケースタワーと化した倉庫兼事務所内の一角を紹介します。博物館としての(完成された)展示品に興味ある方はスルーして頂ければと思いますが、資料整理のプロセスも記録として残したいので、このような記事も書いておきます
初投稿から時間が空いてしまいましたが、ぎっくり腰になるわ、親知らず抜歯で顔が腫れまくって痛い毎日を過ごしたり・・・と、厄年まっただ中を過ごしております。(窪田)
限りあるエリアを最大限に活用
現在は、博物館を独立させるだけの体力はありませんので、資料の収蔵や撮影、各種整理作業は社内で行うしかありません。とはいえ、広さには限りがあり、その中には事務スペース、販売用のけん玉スペース、梱包・発送のためのエリア、動画配信用エリア(←これも2020年に倉庫を大改造して新設)とあります。
ここに、博物館用の資料収蔵エリアを設けるだけでも大仕事でした。2021年から少しずつ手をつけ、倉庫内の容積を最大限に生かすために奥行きと高さのある棚を組み立てたり、ほぼ全ての荷物を積みなおしてエリアを確保することが全ての始まりでした。
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データベース化の作業
実は2016年頃にも、一度コレクションの整理を行ったことがありました。
ナンバリングして、写真も撮って、大まかな分類(日本の古いけん玉、ビルボケ系、キャラクター系とか)に整理して、それをExcelにまとめて、収納ケースに入れて・・・・と。
全資料をナンバリングすることはできませんでしたが、500番台くらいまで。
その後も資料は増え続け、そして貸出(展示会や、メディアへの貸出利用等)することもあったり、取材時に事務所や自宅の棚に飾ったりと、動きはあるのですが、恥ずかしながらそのすべてを記録しておくことができませんでした・・・・
ということで、使用頻度の高いメインコレクション(=1軍と呼んでいたり)は活用するものの、何が、どこにあるのか正確にはわからない状態、が続いていたというのが正直なところでした。
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また、事務所にはスペースがなかったので自宅の1室をけん玉部屋として、袋から取り出してこんな風に展示ケースに並べていました・・・・ら、何が管理番号の何番だったか・・・とかが分からなくなったのです。そういうのがとっても苦手なのです。
新しいレアモノとかが手に入ると管理番号もつけずに並べたり・・・・だって並んでるとテンション上がるんですよね、見た時に。自分でもバカなのかと思うのですが、そういうのが止められず、何年も積りつもって、棚は山積み、資料はキチンと整理されず、現在に至ったわけでございます。
すみません、ごめんなさい、とけん玉の神様に平謝りしたい、今です。
収納方法の悩み
収蔵品のデータベース化をする上で、ナンバリングは勿論、サイズや状態、入手経路、資料の情報を記した記録をできる限り正確にしておくこと、画像データとリンクさせておくこと、が全ての基本になる。と、理解はしていたつもりですが、学芸員課程で学ぶ中で、やっぱりそれが命なのねと改めて実感しました。その上で初めて、比較や研究、展示ができていくのだろうと思います。
ということで、博物館活動に命を吹き込むためには避けて通れないのが、全収蔵品のチェック&撮影からのデータベース作成。過去500番台までナンバリングして収納したものも含めて、全てを再度チェックすることにしました。
ここで、悩みつつも、前回間違ってたな~と痛感したのが、収納ケースへの入れ方。ナンバリングはランダムなのですが、ケースに収める際に、
・日本の古いけん玉BOX
・ヨーロッパ等のビルボケ系BOX
・キャラクター系BOX
・貸出や展示に使う頻度の多いものBOX
とか、適当な分類ごとにしまっていたのです。管理番号との照らし合わせや、新規で増えた収蔵品をしまうのに非常に不便!
今回は、あくまでナンバリング順に入れて収蔵するのがきっといいんだろう(データベース上で確認し、必要なものがあれば、取り出すことが容易)と気づき、今回はチェック&撮影したものは、管理番号順に収納ケースに入れることにしました。
これが後できっと色んな作業に役に立つと思います。と信じたい。
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資料保存の悩み
現在は衣装ケースに入れて、光も入る場所に置いているので、できるだけ短期間で現在の作業は済ませ、光による退色・劣化への影響を避けたいと思います。またスチールラックの耐震補強が一部終わってない事や、落下防止チェーンの設置等も早急に行わないと、と思っております。
(ちなみに自宅保管時にはカーテン閉めて光が極力入らない環境で保管)
美術館のように温湿度を一定に保つことは現時点では正直完璧に行うことは不可能ですが、いわゆる冷暗所環境に置きたいなと思うので、収納ケースのカバーや、棚へのカーテン等も設置したいと思います。
また、木製品が主なので、博物館収蔵庫としては防虫や防カビ等も重要なポイントとなります。専門的にはIPM(Integrated Pest Management=総合的有害生物管理)と呼ばれる手法で、有害生物の回避や遮断をできる限り行いたいなと思います。
ゆっくり、でも着実に
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まだ綺麗に、コレクションをお見せできる状態ではありませんが、間違いなく言えることは、徐々に動き始めましたという事。
仕事の中で、博物館活動に取れる時間も限られてはいますが、撮影は300点を超えました。
こんなんあったな~!と懐かしくなるようなけん玉から、よく入手できたな・・・と自分達でも関心するレアものまで。次回からは手元にあるけん玉を少しずつ紹介していこうと思います。(窪田)