個人懇談のいろは♪
今日は私の考える個人懇談の意味や大切なこと、個人懇談が苦手な先生に向けて、また!個人懇談について職員に話をする園長先生の参考になればと思い、ズラズラズラズラ~と長い長いnoteをアップします!
これは、私が職員会議で職員に個人懇談の参考にどうぞ~と配ったものです。
では、早速!!
【個人懇談とは(ねらい・目的)】
■ 座って話ができる
⇒普段、限られた時間の中で子どもの様子を立って伝えているが、担任と保護者だけの空間で座って話すことができる
■ 家庭の様子を保護者に無理なく話していただく(無理なく聞き出す話術、話の展開力)
■ 普段話せない内容を話す(園に協力して欲しいことや子どもの発達)
➡信頼関係の構築
* 子どもの育ち(情報)を保護者と共有し、保育や家での子育てに生かしていく。
⇒家庭環境、園での様子、発達〔未発達、遅れ〕、生活〔偏食、排泄、着替えなど〕、あそび、その他の行動など
* 保護者に自分(担任)を知ってもらう。
* 会話を通して保護者の価値観や子育て観などを知る。
* 園全般に関する質問に答える。
(答える内容に関しては注意し、場合によっては即答を避ける)
【個人懇談で大切なこと】
■ 園の代表として話す心構え
■ 言葉遣いに気をつける
■ 準備8割以上(メモなどの準備だけでなく、シュミレーション・会話の展開を考える準備)
➡普段からいかに子どもの姿や成長を見ることができているか、保育士力・保育教諭力や人間力が試される場である
* 他園児の個人情報を出さない。
* 「先生」としてふさわしい服装や言葉遣いをする。
* 掃除は基本!しっかりと行う。
* 自分の価値観を押し付けない!「私は〇〇と思うんですよね~」は、場合によっては×
* 表面上の言葉に気をつける「よくできていると思いますよ~」は、場合によっては×
* 自分では判断できないような質問や要望に関しては、即答を避ける。
* 年齢や性別に関わりなく、保護者と先生という関係を踏まえた上で会話をする。
【面談の流れ】
① 挨拶
② 大まかに個人懇談の流れを説明する(予定終了時間)
③ 園での様子を話す
※序盤から一歩踏み込んだ園の様子は危険!
④ 家庭での様子を聞く(必要に応じて質問する)
※ 一歩踏み込んだ園の様子を伝える
⑤ 保護者の質問を聞き、適切な対応をとる
※ 一歩踏み込んだ園の様子を伝える
⑥ 園に対しての要望などがあれば聞く(ケースによっては即答を避ける)
⑦ その他の意見交換、伝達があれば行う
⑧ 総括的な話とお礼のことば
大まかな流れとして・・・
《保護者にとって良い・嬉しい話》→《保護者にとって耳の痛い話・お願い事》→《保護者にとって嬉しい話》
【個人懇談で話す内容例】
(人間関係、遊び)
■ 仲の良いお友達。
■ どんな遊びをしているか。
■ 夢中になっていること。
■ 得手不得手(食事、排泄、午睡、着脱、音楽、制作など)
(成長、発達)
■ 身体の成長
■ 心の成長
■ 言葉、知的発達、五感の発達、運動能力、手指の発達、気になる行動
■ 普段の生活でできていること、難しいこと
※若草では保護者も子どもの発達について前向き。しかし、他園や保護者によっては、話すタイミングを間違えると大問題になっている。早すぎても遅すぎてもいけない。保護者に話す前に園長、副園長、療育支援保育士に相談。
(食事、健康)
■ 食べ物の好き嫌い
■ アレルギー
■ 病歴
■ かかり易い病気、気になる行動(無理に聞き出すようなことは厳禁)
(家庭での様子)
■ 家族構成、食事(箸の持ち方、姿勢、好き嫌い)、排泄、あそび、お友だち、癖、睡眠、テレビ、絵本
■ 親から見た子どもの性格、癖(親の思い込みも多いので注意が必要)
【保護者が知りたい内容例】
■ どのような遊びをしているか
■ お友だちとの関係
■ ほかの子どもとの比較(比較してはいけないとわかっていても、親によっては知りたくなる)
■ 先生のこと、行事のこと
■ 今更聞きにくいこと(保護者が言いやすい雰囲気を作れるか!)
■ 持ち物について(水筒、お弁当箱、鞄、お箸、靴など)
■ 給食やおやつ(好きな食材、メニュー、姿勢や箸の持ち方の指導、好き嫌い)
■ 担任としては怖いですが。。。
担任の能力(子どもに対しての考え方・接し方、やる気・情熱、公平さ、誠実さ、勤勉性)
※ 普段の連絡帳から判断されること(文章力、漢字、誤字、客観性、責任感)
【職員として質問されて答えて欲しい園のルールなど(各マニュアルの習得)】
■ 各行事の目的・ねらい・配慮など
■ 怪我の対応
■ 伝染性の疾病、発熱の際に園としての対応
■ 発達の遅れが心配される場合の対応(園での対応、園外との連携、発達検査ができる施設の紹介)
■ 園の方針・園が大切にしていること
【保護者が困ること】
■ 突然の「何か質問ありますか?」
※「何か質問ありますか?」が悪いのではなく、先生が話に詰まって、沈黙になってしまった時の親頼み的な「何か質問ありますか?」!!
【まとめ】
お時間を作ってきていただいた、保護者に感謝の気持ちと「うちの子をよく見てくれてる♪、知ってくれてる♪、安心できるな~」と思っていただけるよう、日ごろから頑張りまっしょい!