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なぜ一級建築士なのに自分の設計実績にこだわらないのか?


なぜ一級建築士なのに自分の設計実績にこだわらないのか?
建築業界への貢献を考えた結果である。

私の設計実績

私はハウスメーカーで注文住宅の設計を担当したこともあれば、建設コンサルタント会社では駅や事務所などの大規模建築物の設計も経験しました。

個人としては、ハンバーガーショップの内装やITオフィスの内装設計なども手がけてきました。


しかし、これだけの経験がありながら、私は自身の設計実績にこだわることよりも、建築学生カフェTONKANに集まる学生たちが早く技術者として成長することに強い興味を持っています。

なぜなのか、その理由を以下に述べさせていただきます。

理由1. 適材適所の考え方


私は正直なところ、設計がそこまで得意ではありません。
得意な人に任せる方が業界全体を見たら正しいのではないかと考えています。
実際、私は建築の魅力発信の方が何倍もやっていて楽しいと感じています。


世の中には2種類のタイプがあると考えています。
攻撃型と防御型です。※詳細は下の記事


設計は防御型の傾向が強いのに対し、SNS発信は完全に攻撃型です。
私は後者に分類されると自覚しています。

自分の適性を知り、それに合った形で業界に貢献する方が効果的だと信じています。

理由2. 影響力の範囲


設計のお仕事は、目の前のお客様、個人か企業にしか貢献できません。

一方、SNS発信は大勢の人に情報を届けることができます。

建築業界全体を考えると、1人のお客さんに10000貢献するより、1000人に10ずつ貢献した方が良いのではないかと考えています。

より多くの人々に建築の魅力や知識を伝えることで、業界全体の底上げにつながると信じています。

理由3. 時代の変化


これまでは「誰が設計したか?」が重要視され、設計担当として建築家が名を馳せる時代でした。
しかし、私はそうなれないし、なる必要もないと思っています。

これからはコミュニティの時代だと考えています。
個人の実績よりも、多くの人々が集まり、知識や経験を共有し、互いに高め合うことが重要になってくるでしょう。

TONKANのような場所で学生たちが切磋琢磨し、成長していく姿を見ることが、私にとっては大きな喜びであり、それこそが建築業界への真の貢献だと感じています。

最後に

これらの理由から、私は自分の設計実績にこだわるよりも、次世代の育成と業界全体の発展に貢献することに重点を置いています。

建築の魅力を広く伝え、若い才能の成長を支援することが、一級建築士である私の新たな使命だと感じています。


そして、この使命をさらに推し進めるため、私は新たな挑戦を考えています。

それは、建築業界向けのオンラインコミュニティを創ることです。

このコミュニティを通じて、学生、若手建築家、そしてベテランの専門家たちが自由に交流し、知識や経験を共有できる場を提供したいと考えています。

ここでは、設計のアイデアや技術的な議論だけでなく、業界の課題や未来についても活発な対話が行われることを期待しています。


建築は、個人の才能も重要ですが、それ以上に協力と共創の精神が不可欠です。

このオンラインコミュニティが、建築業界全体の発展を加速させる原動力となり、より革新的で持続可能な建築の未来を築く一助となることを願っています。

私たち一人一人が、自分の役割を見つけ、それを最大限に生かすことで、建築業界はさらなる高みへと上っていけるはずです。

皆さんも、自分にとっての最適な貢献の形を探してみてはいかがでしょうか。

そして、もしよければ、これから生まれる新しいコミュニティにぜひ参加し、共に建築の未来を創造していきましょう。

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