見出し画像

21歳年の差夫婦が29年もの間何故一緒に居られたのか?

主人は兵庫県淡路島、わたしは香川県出身。

生まれた場所も違う、生きてきた時代もズレている年の離れた私たちが結婚して気が付けば29年経っていた。。

何度か離婚の危機も経験している。

父が亡くなった後に結婚したのだが、主人との出会いは私よりも亡くなった父のほうが先。

目の前にいる料理人が当時中学生だったわが娘の結婚相手になろうとは、思いも及ばなかったに違いない。

当たり前のことだけど。

先のことなんて、誰にも分からない。

思ってないことが起こることも人生ではしばしば。。今のコロナのはびこる世の中だってそう。

そう思うと、何が起こるか分からない将来を心配したってしょーがない。

若い時にはできなかったこと、考えられなかったこと、子どもを育て、年を重ねて自由になった。。。いや、厚かましくなった。

自分の終焉がチラチラ視野に入ってきて、ますます厚かましさがバージョンアップしてきていると、自覚アリ。

最近は肩の力が抜けて、笑顔が増えた。

飲食業で、こんなコロナで、増してや21歳年上の主人がいるのに。。だ。

どうしてだか、私自身が知りたいと思い、noteで紐解いてみることにした。

画像1

レストランは開店して26年。

事務や忙しい日の手伝いは開店当初からしているが、店に本格的に立ち始めたのは開店して20年も経ってから。。

人前に立つことは、20年の間極力控えてきたというか、苦手だった。

容赦なく、その日はある日突然にきた。

それまではメートルドテルが切り盛りしてくれていたので、私は実家の家業を見ながら、双子の子育てが主な毎日のルーティン。

それまでは、あくまでも店を手伝う人という立場だった。

泣き泣き始めた仕事だったけど、今はライフワークとなり、私の心の支えとなっている。

それでも、残念なことに主人との年の差だけは縮まらない

これからの店の事を考えると、将来に不安がないわけではないけれど、前述のとおり、どうなるか分からない未来を心配するよりも今を生きるタイプ。

主人は昔から…

わたしは途中から…

これは、コロナになる前から一貫している。

画像2

主人は美味しいものを作る分、かなり職人色が濃ゆい人で、SNSで叩かれることもしばしば・・。

わたしは…その日1日、目いっぱい落ち込む。

"見んかったらええやん!"

励ましているつもりなのだろうか?

主人は、その時は気にしている様子だけど、SNSもやらないし、覚える気もない。

どうも…直ぐに忘れてしまうらしい。

情報が溢れている今の世の中に振り回されることもなく、自分自身を貫き、軸がブレないのはこの辺りも功を奏しているのだろう。

と、いうか、そうしながら乗り越えてきた山があるからこその、身につけた術なのかもしれない。

いつの頃からか、そんな主人を見ていると落ち込む自分がバカバカしくなり、しっかり寝る事で気にしないようになる技を覚えた。

昔の私ならば、そうはいかない。

主人と一緒になって、楽に生きるための術を学んでいるのは間違いない。

ストレスフリーな人生の歩み方を身をもって指南してくれる人が傍にいるという意味では、これ程ラッキーな事はないのだが…お互いハッキリしているので、何事も思っている事は口に出してしまいがち。 

とにかく、よくぶつかる。

そんな事があると、私は喋らなくなるのだが、いつも主人は何もなかったように話しかけてくる。

いつまでも怒っていたり、腹立てて過ごす時間は、大事な人生において時間の無駄使いらしい。

とにかく、切り替えの速さはピカイチ!

だから、一緒に居られるのだと思う。

商売をしていると大変な事が多いけど、仕事もお客様も同じではない日々が、いつも立ち直りのきっかけになっているのも確か。

だから、商売もやめられない。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?