子供の夢にどう答えるか
子供は少なからず夢を持っていると思います。
小学1年生の息子も、将来は「大工さん」になると公言しています。
さて、そんな夢に対して親はどう答えればよいかという私なりの考えを書いてみたいと思います。
私の譲れないポイントは「絶対に否定しない」ことです。
子供より長く生きている分、多くの知識を大人は持っています。
そういった知識を駆使して、否定したり、様々な理由を並べてやる気を削いだりするのは言語道断です。
子どもは影響を受けやすい人種ですが、なんらかの影響を受けてその夢を語っています。
それなら、少し大人もその夢へ寄り添いその夢の知識を蓄え、子どもの力になってあげるべきだと私は思います。
小さい子どもならなおさらです。
私は小学校から高校まで野球少年でした。
周りの実力を知らない私は中学生まで、本気でプロに行きたいと考えていました。
あ・・それなりに出来たので笑
しかし、小学生だったか妹が家族との食事の席で
「お兄ちゃんがプロ野球選手になったらどうする?」と父と母に向かって言ったところ
父が「そんなのなれるわけないじゃん」とたった14文字で片付けました。
当時何もかも時間を費やしてきて、それなりの実力がある思っていた私は非常にショックを受けたことを今でも覚えています。
そして、それが人生でショックだった言葉ベスト3にさえ入る言葉でした。
わたしはそこで「なにくそ」という気力さえ湧いてこず、ずっとその言葉がひっかかっていました。
もちろん、それを言い訳にしているところは正直ありましたが、今思えば「親がそんなこと言っちゃいけないな」と強く感じています。
もちろん、上に上がるにつれて色々な人を見てあきらめはつきます。
しかし、少なくとも子どもがそれを実感しえるところまでは、夢への手助けが少しでもできればよいと思います。
スポーツに関するたとえしかできませんが、日本は1つのスポーツに多くの時間をかけ、時間が経つにつれてできるできない、上へいけるいけないというのが分かってきます。
そういうシステムの上に成り立っているので、高校生のときに新しいスポーツを始めて、その後トップクラスの選手になるなんてことはほとんどありません。
なので、才能がないとわかった時点で多少あきらめさせる、またはそうした方向に持っていくことも少しは重要です。
為末さんの書籍「諦める力」ではこんなことがかかれていました。
日本では我慢してやることが美徳であると信じている人が今でも大勢います。
しかし、先に述べたようにやっても伸びない、上へいけないのは才能という力も大きく関係している。
諦めることは悪いことではない。それが新たなステージへの道しるべでもある。
陸上はもちろんですが、同じ競技で上へのステージへ上がれず気づけば30歳なんてこともおおくあると言います。
そこから何かしようとしても、かなりのハンデがある。
だから、自分を俯瞰してみることも非常に重要です。
しかし、子どもにこれをやれというのも無理な話しです。
せめて自分でまだすべてができないうちは、私は応援してあげるべきで、同時に様々な選択肢を子どもに見せて、経験させてあげることが親の最も重要な役目だと私は思います。
子どもが夢を語ったときこんな言葉をかけると、子どもがやる気を出してくれるそうです。
例えば医者になりたい子どもがいた時
「じゃあ沢山勉強して、学校では1、2番の成績をとらなきゃね」
「おーそれなら沢山困ったひとを助けられるね。お父さんが病気になったら助けてね」
どっちが子どもの夢を後押しする言葉だと思いますか?
そう、前者です。
なぜか?それは楽しい、夢があると前向きなものを見せれるかどうかです。
後者だと、重たい、そんな雰囲気になりかねません。
そう、とにかく親は子どもの夢をつぶしてはいけません。
どんな子どもがどんな才能を持っているかわかりません。
少しでも子どもの夢を後押しできる、そんな親になりたいと常々思っています。