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40代からでも変われる!科学的に証明された筋肥大トレーニング法


「40代を超えると筋肉がつきにくくなる」とよく言われますが、実際のところどうなのでしょうか?確かに加齢によるホルモンの変化や代謝の低下はありますが、適切なトレーニングと栄養管理を行えば、40代以降でも筋肥大は可能です。

今回は、最新の研究をもとに、40代以降の方に最適な筋肥大トレーニングの方法を詳しく解説します。

1. 40代以降の筋肉の変化:なぜ筋肥大しにくくなるのか?

40代以降に筋肉がつきにくくなる理由は主に以下の3つです。

① 筋タンパク質合成の低下

加齢により、筋タンパク質合成(MPS: Muscle Protein Synthesis)の反応が鈍くなることが分かっています。特に、若い頃と同じ食事や運動をしていても、筋肉の合成が低下するため、より意識的にトレーニングと栄養を調整する必要があります(Brook et al., 2016)。

参考論文:
• Brook, M. S., Wilkinson, D. J., et al. (2016). “Skeletal muscle hypertrophy adaptations predominate in the early stages of resistance exercise training, matching deuterium oxide-derived measures of muscle protein synthesis and mechanistic target of rapamycin complex 1 signaling.” FASEB Journal.

② ホルモンバランスの変化(テストステロン・成長ホルモンの低下)

40代以降は、テストステロンや成長ホルモンの分泌が減少し、これが筋肥大を妨げる要因になります(Kraemer & Ratamess, 2005)。

参考論文:
• Kraemer, W. J., & Ratamess, N. A. (2005). “Hormonal responses and adaptations to resistance exercise and training.” Sports Medicine.

③ 回復力の低下

年齢とともに筋肉の修復や回復に時間がかかるため、若い頃と同じ頻度や強度でトレーニングを行うとオーバートレーニングになりやすくなります(Damas et al., 2019)。

参考論文:
• Damas, F., Phillips, S. M., et al. (2019). “Muscle damage and muscle remodeling: no pain, no gain?” Frontiers in Physiology.

2. 40代からでも筋肥大できる!科学的に正しいトレーニング戦略

① 高重量・低レップよりも中重量・中レップを重視

40代以降のトレーニングでは、関節や腱の負担を抑えつつ、筋肥大を最大化する方法が必要です。

✅ 推奨するセットとレップ数:
• 8~12回×3~4セット(中重量・中レップ)
• 漸進性過負荷(徐々に重量や回数を増やす)を意識する

論文のポイント:
• Schoenfeld et al. (2017) は、「筋肥大には 6~12回のレップ範囲が最も有効である」と報告。
• 40代以降は、1~5回の高重量低レップではなく、8~12回の中重量でしっかり追い込むのが効果的。

参考論文:
• Schoenfeld, B. J., et al. (2017). “Loading recommendations for muscle hypertrophy: a systematic review and meta-analysis.” Journal of Strength and Conditioning Research.

② コンパウンド種目を軸に、アイソレーション種目を補助的に

40代以降は「少ない種目でしっかり効かせる」ことが大切です。

✅ メイントレーニング(コンパウンド種目)
• スクワット
• デッドリフト
• ベンチプレス
• チンニング(懸垂)
• ショルダープレス

これらは複数の筋肉を同時に鍛え、成長ホルモンやテストステロンの分泌を促進します。

✅ 補助トレーニング(アイソレーション種目)
• レッグエクステンション(膝への負担が少ない)
• ケーブルフライ(関節へのストレスを軽減)
• サイドレイズ(肩の安定性向上)

ポイント:アイソレーション種目は関節に優しく、ピンポイントで筋肉を鍛えられるので、関節を守りながら効果を上げるのに有効。

③ 休養を意識した「週4回トレーニング」

40代以降は「筋肉の回復」が重要。毎日鍛えるのではなく、以下のスケジュールがおすすめです。

✅ トレーニング頻度の例:

曜日 内容
月曜 上半身(プレス系)
火曜 下半身(スクワット系)
水曜 休息 or 軽めの有酸素
木曜 上半身(プル系)
金曜 下半身(デッドリフト系)
土曜 休息 or 軽めの有酸素
日曜 休息

3. 栄養戦略:40代の筋肥大には「タンパク質+EAA」

① タンパク質は体重×1.6~2.2gを目安に
• ホエイプロテインを活用し、1日4回に分けて摂取
• ロイシンが豊富な食品(鶏むね肉、卵、魚)を意識

② EAA(必須アミノ酸)で筋タンパク質合成を強化

EAAは40代以降の筋肉の合成を促進するのに有効(Churchward-Venne et al., 2012)。

参考論文:
• Churchward-Venne, T. A., et al. (2012). “Leucine supplementation enhances muscle protein synthesis in older adults.” American Journal of Clinical Nutrition.

まとめ:40代以降でも筋肥大は可能!

✅ 8~12回×3~4セットの中重量トレーニング
✅ コンパウンド種目をメインに、アイソレーション種目を補助的に
✅ 週4回の計画的なトレーニングで回復を重視
✅ タンパク質+EAAで筋合成を最大化

40代からでも、科学的に正しい方法を実践すれば、体は確実に変わります。 ぜひこの方法を試して、理想の身体を手に入れましょう!

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