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いびつな丸で良い
私はチームワークを表現する時に円を3つ少しずつ重ねた絵を使う。オリンピックマークのような、同じ大きさの円が綺麗に重なり合う絵だ。
ただふとその絵に微妙な違和感を感じ、改めてチームワークと円を考え直してみた。そして気付きがあった。
きっと小さな円の人もいればすごく大きな円の人もいる、円じゃなく四角い人だっているはず。
会社や仕事を箱として、様々な形と大きさの人で埋めていく。きっと誰だって不得意な事がある。だから四角い人は少なくて、円に近い人が多い。円で箱を埋めていけば必ずどこかに隙間ができる。それを埋める円と円との重なりこそがチームワークだと思っていた。けど、隙間を埋めることは小さな円だってできる。重なりだけがチームワークではないと気付いた。
箱の隅の隙間を埋める円は、枠からはみ出さなければいけない。変わり者扱いされる、努力や結果が評価されない、前例のないことをやって批判される。会社や仕事はきっとそういう人たちにも支えられている。
そして成長していく円だから、きっと多少の歪(いびつ)さはあるはず。万遍なく大きくしていくことはきっと難しい。だから円というよりは"丸"。丸の歪さは成長の証、努力の証。そんな歪な丸だから、隙間を埋めてあげたくなる。自分も歪だからこそ、色んな人が隙間を埋めてくれる。埋めてくれるから感謝できる。感謝するから返したくなる。
円じゃなく、丸でいい。綺麗じゃなく、歪でいい。