取材Vol.6/「考えすぎて動けなくなる自分を変えたかった」ライター・太田かおりさん
「見聞図書館」での、ライターがライターに取材する取組み。私がぜひとも取材したいと思った方は、大阪を拠点に活動されている太田かおりさん。
太田さんのみずみずしい感性から発せられる才能は、文筆だけにとどまりません。写真を撮ることに関してはプロ級の腕前を持つ彼女。
2019年東京ドームで開催されたテーブルコーディネートのフォトコンテストでは入選を果たすなど活躍の場を広げ、ご自身で撮られた写真のSNS発信にも意欲的に取り組まれています。
今回は、太田さんの心をとらえた言葉や映画を通して、彼女の魅力に迫ります。
太田かおりさんのプロフィール
香川県出身で、大阪在住の33歳(2020年9月現在)。京都の大学を卒業後に金融機関で広報を8年間担当。結婚を機に退職し、2020年の春からWEBライターの道へ。
江角悠子(えずみゆうこ)さん主催の、ライターとして活躍したい人を対象とした「書くを仕事に!京都ライター塾」の一期生でもあります。そのレポートは、noteで紹介中です。
趣味はスポーツ観戦、テーブルコーディネート、写真を撮ること、カフェ巡り。カフェ巡りの趣味が高じて、ご自身で「おうちカフェ」を楽しみながらパフェづくりも。
作ったスイーツは、テーブルコーディネートとともに、Instagramでも発信されています。
Twitter:@gyozatabesugi
note:note.com/gyozapakupaku
Instagram:@hanah_iraku
「将来は伝える仕事がしたい」今に繋がる人生の岐路
——春といえば新生活の始まりですが、印象に残っている新生活の思い出はありますか?
小学生の頃から「将来は情報発信や広報など、伝える仕事をしたい」と思っていたので、高校を卒業後は社会学を学べる京都の大学へ進学しました。
京都の大学を選んだのは、父がお寺や神社が好きで、小さい頃から遊園地よりも寺社仏閣めぐりをするような家庭だったことが影響しています。いつからか京都に住みたいという憧れが芽生えていたんでしょうね。進学で、長年の夢が叶いました。
―なぜ、社会学部へ進学しようと思ったのでしょうか?
将来、何かを伝える仕事をするにしても、まずは社会を見る目を養わないと伝え方も違ってくると思ったからです。
社会学部では、情報社会学や国際社会学を学んでいました。社会調査の実習もあり、そこでは担当教授の研究分野である民族問題や朝鮮文化などを研究していました。
ー具体的には、どんな調査をしていたのでしょうか?
15人ほどの学生とともに京都の朝鮮初級学校を訪れて、朝鮮学校の歴史や現状、問題点などをインタビューしたりして報告書にまとめるというものですね。
そこに生きる先生、生徒たちの思いなどを聞いていくんですが、先生や生徒たちと信頼関係を築くために、調査以外の時も、学校行事に参加するなど何度も足を運びました。
今振り返っても、社会に発信したい気持ちはずっと変わっていません。振り返ると、この当時すでに「取材」をしていたんだなぁと思います。
新型コロナで観戦も自粛「スタジアムに行きたい!」
──Twitterのプロフィールにも書かれていますが、太田さんは多趣味でいらっしゃいますよね。スポーツ観戦もお好きだとか。
学生時代からスポーツ観戦が趣味で。Jリーグや野球、最近はラグビーも観に行くようになりました。2019年のワールドカップの影響ですね。
ーどこか応援しているチームはありますか?
地元香川県のJ3サッカーチーム「カマタマーレ讃岐」ですね。香川にいた頃は、年間パスポートを購入して、試合があるたびにスタジアムまで観戦に行っていました。今も週末はネット中継を見て応援しています。
―今年の春は新型コロナウイルスでスポーツも影響を受けていましたね。
そうなんです。春は、暑くもなく寒くもなく、屋外でスポーツ観戦するのに良い季節だっただけに残念です。今すごく「スタジアムに行きたい!」って思っています。
屋外スタジアムでの観戦は、大きな声援を送ることでストレス発散できるので最高です。それに、美味しいものと好きなお酒があれば、なお良いですね。
新しい日常の楽しみ方を発見!おうちカフェでフォトスタイリングも
――スタジアムに行けなかったとのことですが、おうち時間ではどのように過ごされていましたか?「スポーツ観戦以外のストレス発散方法」があれば教えてください。
自宅での「おうちカフェ」ですね。最近、Instagramを始めたので、作ったスイーツを載せて発信しています。それまでは、Instagramは見るだけだったのですが、実際に発信することで、いろんな人と繋がる楽しさを知ることもできました。
―そうなんですね。どんなスイーツを作られているのでしょうか?
簡単に作れて美味しい、パフェやクッキーなどです。もともと、カフェめぐりが好きなんです。でも、新型コロナウイルス感染拡大防止対策でカフェにも行けなくなってしまったので。
テーブルコーディネートも趣味なので、おうちカフェで作ったスイーツをスタイリングして撮影するのも楽しんでいます。今後仕事にも活かしていきたいと考えているので、ライター活動と並行してInstagramでの発信も頑張っています。
生き急いでいた会社員時代。周りの人に影響を与えられる自分になりたい
――多趣味で多才な太田さんですが、おうち時間で他にされていたことはありますか?
いろんな映画をたくさん観ていましたね。いつか観たいと思いながら先送りにしていた映画があったので。夫も映画が好きで、二人で「映画名作選」としていくつかリストアップして楽しんでいました。
―印象に残っている映画は何ですか?
2015年の公開当時にも観た、アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが共演している「マイ・インターン」ですね。
ロバート・デ・ニーロ演じるインターンの男性が、豊富な経験を活かして有能ぶりを発揮するシーンがたくさんあり、「あんな風に周りの人に影響を与えられる人に私もなりたいな」とか思いながら観ていました。
特に共感したのは、主人公のアン・ハサウェイの生き急いでいっぱいいっぱいになっている場面です。会社員時代の自分と重ねてしまいますね。私も仕事に追われ、余裕を持てずに試行錯誤を繰り返していたので。
ーそうなんですね。ロバート・デ・ニーロ、素敵ですよね。
メチャクチャかっこ良かったです。
上司であるアンを陰になり日向になり支えるところや、インターンという地位でありながらも、自分の仕事に責任を持ち、尽きることのない包容力をも感じさせる演技に心を打たれました。
臆病な自分の背中を押してくれる2つの“魔法の言葉”
――映画ではご自身の在り方について感じられることがあったとのことですが、最近読まれた本の中で、感銘を受けた言葉などはありますか?
最近感銘を受けた本は、芸術家の故・岡本太郎氏の著書「自分の中に毒を持て」です。「自分を生きる」ことが主なテーマになっています。
この本は、夫が先に読んでいて。私自身に物事のとらえ方に迷いがあるのを知っていたので、「読んだ方がいいよ」と渡してくれたんです。
人の目や物事を気にする前に「自分をよく見つめ直して、ちゃんと自分の人生を自分で生きろ」「本当にやりたいことがあるのなら、安定の道に逃げるのではなく、辛いことがあっても進んでいけ」という内容でした。
ーこの本のどんな言葉が印象的でしたか?
「モリモリ生きる」という言葉ですね。「やりたいことがたとえ厳しいことでも、その道を行くことが自分の人生を生きることだ」という言葉に、私は「あぁ、それでいいんだな」と思いました。
うまくいかない時も「なんで自分はできないのだろう」とネガティブにとらえるのではなく、「できない自分」も素直に受け入れることで次に進むしかないと前向きに取り組めるようになりました。
―ほかにもお気に入りの言葉はありますか?
ーフリーライターの一田憲子(いちだのりこ)さんの「エイっと!とやってみよう」ですね。一田さんの感性が好きで、彼女のブログをよく読んでいて、その中で何度か登場する言葉です。
私は何かをする時に、「あれはダメかも」「これもダメかも」などと先読みしすぎて前に進めなくなるタイプ。そんなときに、この言葉が背中を押してくれるのです。
「まっ、いっか。とりあえずやってみよう!」って。
日々の生活の中で迷ったときも、「ちょっと高いけどワクワクするから買ってみよう!」「雨だけどあそこに行ってみよう!」といったふうに考えられるようになったんですね。
些細だけれども今までの自分に欠けていた視点というか、新しい挑戦につながる選択が、今後の自分に大きな自信を持たせてくれると思っています。
―いろんな言葉をストックされているんですね。
表現の幅を広げることで、より読者に届く文章が書けると思っているからですね。
本や雑誌の中でいい表現に出会ったとき、メモ帳やスマートフォンに書き溜めるようにしています。これは、先輩ライターさんたちに教えていただき続けているものです。
これからの一歩が未来につながる
——今年の春はできなかったことも多かったと思うのですが、来年の春にはどんなことをしていたいですか? 今後の展望などがあれば教えてください。
今はWEBを中心にしているライターの仕事ですが、これからはこれまでの経験を生かして取材もしていきたいと思っています。
もともと好きだったテーブルコーディネートと写真を撮ることという2つの趣味を生かして、フォトスタリングの仕事もしたいですね。
今フォトスタイリングの講座に通って学んでいるところです。そうやって文章や写真で「人の心に伝わる」ものを発信して、誰かのお役にたてればなぁ、と思っています!
【取材後記】ひと言ひと言を吟味しながら語る姿に惹かれた
穏やかで人を包み込むような優しいオーラを感じさせる太田さん。しなやかに今を生きている姿がとても魅力的でした。知性と情熱を感じさせる表情には、将来に対する希望があふれていました。
太田かおりさんにとって2020年の春は、ライター活動など新しい人生の始まり。さまざまなライフラークを通して、自分にしかできないライターの仕事を積み重ねていきたいという情熱が伝わってきました。
取材者プロフィール
ポーリア
読書と文章を書くことが大好きで、ライターを夢見る子ども時代を過ごす。経理・総務・営業・一般などの事務職経験を経て、兼業ライターを開始。
趣味は、食べ歩きや映画鑑賞。紅茶、プリザーブドフラワー、フラワーアレンジメント講座にも通い、好きなことを追求している。
あらゆる分野の記事を書けるライターになるため、テレビやWEBニュースを始め、雑誌・動画など幅広く閲覧して視野を広げている。
執筆履歴
[執筆記事]
●レベッカ・ファーガソンのかわいい&美人画像!身長・結婚(彼氏)・年齢・胸などのwiki!(ほのぼのニュース おススメ海外ドラマや映画芸能ニュース)
●シャルロット・ルボンの身長・結婚/彼氏・年齢・インスタなどのwiki的プロフ!かわいい&美人画像も集めました!(ほのぼのニュース おススメ海外ドラマや映画芸能ニュース)
●シアーシャ・ローナンのかわいい&美人画像、身長・結婚(彼氏)・年齢などまとめ!(ほのぼのニュース おススメ海外ドラマや映画芸能ニュース)
[取材記事]
●梅田待ち合わせ場所15選(大阪キタじゃーなる)
(本文中の画像:太田かおりさんより提供 )
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