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自己啓発本を読むと

 友達の間で軽薄な人間だと見られている。一種のヒョーキン者で通っている。そういう習慣とか役割というものは、なかなか変えようとしても、すぐに変えられるものではないだろう。
 たとえ、変えられなくても、今日からの自分は今までの自分とは違うんだと意識のなかで覚悟を決めてしまうのだ。そして、たとえ今まで通りの行動をしても、そうすればもう軽薄に見られることはないはずだ。
 矛盾は結構だ。
 矛盾を、むしろ面白いと考え、そのズレを平気でつき出せばいいのだ。そうすれば、今までのオッチョコチョイとは違ってくる。今度はみんながホントウによろこぶ不思議な魅力を持った人間になる。

『自分の中に毒を持て』岡本太郎

 人前での振る舞いとホントウの自分とが違うことに悩むことはありませんでしょうか? ひょうひょうとしているようで実は結構生真面目だったり、すごく真面目そうに見られるけど実はアホなことを考えたりやったりすることが好きだったり(でも人前ではできない)。
 ありのままの自分で居たいけど、いまさら。。
 自分のイメージを壊したい、壊したくない。
 さて、どうしたものでしょうか。
 岡本太郎さんはこの引用の後に二つの「自分を救う方法」を挙げています。それは別途ご紹介したいと思いますが、わたしが、ふと、思いましたのは、そういえば、こうやっていままでもたくさんの自己啓発本、セルフヘルプ本、その他いろいろな人の意見や"解答"が書いてあるものを読んできたよな~、ということです。
 そしてそれらを読んだときは本当にわかったような気になって落ち着いたり意欲が出たりしたものですが、はて、時が経ってみると、あれれ、そういえば、なにも変わってないな、ということでした。
 どうも、ここらあたりに何かがありそうな。
 なんでこんなにたくさんの自己啓発本が発刊され、売れているのだろう。

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