指の腱出し。

腱引きを習うと一番最初の方で練習するのが「指の腱出し」という技。
腱という物を比較的捉えやすい箇所でこちらの指の感覚を養うのにも大事。
引かれると「プリっ」とした感触があります。
上肢の緊張が強かったり、指が強ばっていると骨に張り付いてあまり動きません。
まあプリっと動かなくても刺激が入ればそれなりに効果は出るのでOK。
この指の腱出しも結構バリエーションがあって、自分は結構使い分けてやってます。
基本腱引き師がこれで狙ってるのが虫様筋です。
身体の力の強弱とか繊細なコントロールを担っている筋肉です。
触る箇所は総指伸筋なのですが、上手く虫様筋に効かせるように動かしています。
普通にやってると手が軽くなって身体の反応も良くなります。
色々引き方を変えていくと肩や首にも効かせられます。
自分の場合は「腱」というよりも「筋」と思って調整する感じです。何のこっちゃという感じですが(^^; 
「腱」だとどうしてもピンポイントになってしまうんです。
「筋」と思えばその延長まで狙う感じになるので効果が変わります。
やってない人からすると何でやねん! ってなりますが、昔の日本人は筋肉という概念がなく、「筋」で身体を見ていたので殺法でも活法でもそれにそった思考で技を作っていたと個人的には考えています。
初伝的な事ではありますが、すごーく奥は深いと思って一時は狂ったように触りました。

まあ初めて腱引きやる人とかだとそんな事は考えずにとりあえず指の腱を触る練習を黙々とやります。でもやりすぎると痛くなるのでほどほどに………



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