何年かぶりに読み返してみた。
珍しく暇な一日でした。なので昔のビデオとか本とか漁ってみる事にしました。
改めて読み返してみてこれは割といい本だなと思ったのが「実践 武術療法」という月刊秘伝誌から出てたやつ。
買った当初は理解が浅かったのでそんなにじっくり読む感じでは無かったですが、今は割としっかり読めるようになりました。
やっぱこの手の本は自分の興味がちゃんと向いてる状態で読むモノですね。
腱引きも筋整流法として世に出始めた頃のが載ってます。
柳生心眼流の島津先生の記事も今になって読むと理解が少し進んで読みやすく感じました。
武術の活法は奥深いモノですが、昔の人の身体に合わせて組み立てられているので現代人にそのまま使うと危ない側面もあったりします。
特に抜き系の技はアスリートとか格闘家のような身体をよく動かしている人には良いのですが、一般の素人相手には気軽には使えません。
なぜなら骨を繋ぐ靭帯や腱が昔の人ほど強くないので瞬間的な刺激に耐えれない、もしくはちょっとタイミングがおかしく刺激が伝わると壊れる可能性がある。
熟達した術者でないと加減が分かりずらいってのもあります。
誰にでも使えると思ってやるのは危険かなとは思います。
効果的な技術だとは思いますけどね。
腱引き(筋引き)も昔は今よりもバツんバツんと強めに引いてたようです。それでも受け手の身体が強いので大丈夫だった。今の人達はそこまで身体強くないのであまり強烈に引くのは良くないと思う。
効かせ方はいつも四苦八苦しながら考えています。
筋肉には揉みに近い事もやるし、腱には方向を気にするし……などなど。
あと住んでる地域で皮膚とか皮下脂肪の厚さが変わってきます。
北の方は薄い人が多い気がするので時間短めで反射をなるべく起こさないようにとか考えてます。
北国の人は冬の期間が長く、足元が滑ったりするし、自由の効かないゴツイ靴とか逆にムートンみたいなヤワヤワな靴を履いてその期間を乗切るので暖かい地方の人とは使ってる筋肉にも違いが出るので難しかったり。
あと緩める方向での反応は鈍めかもしれません。
自分は上級者がこちらにやって来て施術をする機会も見てますが(ちなみに北海道住まいです)、やはり施術した時の相手の反応がイマイチなケースもちらほらあったので、勝手が違うのかなとも思いました。
定期的に関東行って施術する機会もありますが、こちらよりは反応が出やすいと感じています。
なんか途中から脱線してしまいましたね(^^;