最強のふたり バスケットボールシューズ
生活環境も、経済状況も、性格も、
彼の全てを写し出す、汚れていても白い足下たち。
最強のふたり
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。
スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。
すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき。。。
バスケットボールシューズ
この作品は1994年から2004年まで実際に生活を共にし、その友情を育んだフィリップとドリスの実話を元に映画化された2012年公開のフランス映画です。
作品序盤にドリスがフィリップの家に仕事の面接に行き、そこの待合室でクローズアップされたバスケットボールシューズについて注目したいとおもいます。
フィリップが助手席に座り、ドリスがもの凄いスピードでマセラッティを走らせるシーンから映画はスタートします。
この時点でふたりのあいだには協力しあって警察を騙せるほどの親密さが既に生まれており、そのシーンの終わりからタイトルが始まることでこの映画のタイムラインは入れ子構造であることがわかります。
注目のシーンはその直後です。
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