0446 価値観の話❶—純粋な感動の瞬間を求めている
2024年11月2日午後、ベトナムハノイ。きたるマラソン大会本番にむけて、10km走った。一度も歩かず走ったのは初めてに近い。
クールダウン中。今、ハノイのとあるカフェで記事を書いている。
かかとを使ってなんとか靴を脱ぎ落とした。ぶらぶらさせているふくらはぎが心地よい。オーダーした”スパークリング柚子抹茶”。細胞に”爽やか”が染み渡る。
今日は、オーディオブックを聴きながら走った。これがよかった。足腰は疲れても、耳は疲れないもの。星野リゾート星野代表もそんなことを言っていた。
NIKE創業者フィル・ナイトの自伝”SHOE DOG”を聴いた。1.5倍速が耳に馴染む。
しばらく走ると、ある一節が頭の中をリフレインする。
”常にスポーツをプレーする気分を味わう方法はないだろうか”
言語化しきれていない”自分の価値観”を端的に言い得てくれる価値観 —— そんな文脈に出会う時がある。此度の一節もそれ。本の効用だ。
本気のスポーツの感動も、アニメの感動ワンシーンも、旅での出会いと別れの感傷も —— 心地よいアドレナリンでている。そう思う。そして、それを求めて病まなくなっている。刹那の一体感。空間全体を支配する恍惚。みたいな。
そんな体験を、プライベート、仕事、あるいは第三の居場所で、できたらそれは素晴らしい。そんな経験がしやすい環境を整えたい。自分と。自分の周囲と。そんなことを走りながら考えた。
マラソンをかじりだしたのも、”苦しみの先の感動を味わいたい”という価値観にいざなわれての行動。そういうことになると思う。
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postscript
2022年1月3日…ふりかえると、沖縄のとあるカフェで8時間。自分の人生指標とでもいうパーパスステートメントを考えてみた。その後、複数の本と旅と人との会話を通じ更新。今回も、その更新がなされることになる。
reference: パーパス ステートメント