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0152 雑談 33 倉島さん@航空会社辞めて地域おこしという生き方

【1on1雑談】
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1月下旬。いわき市の田人で地域おこしをしている倉島琴水さんと雑談させていただいた記録となります。

きっかけ

2022年1月2日。年末年始の休みを利用し、沖縄の地で人生をふらふら考えていた自分。SNS…”いいね”かなにかのきっかけで何気なく開いたプロフィール。目に飛び込んできた紹介文。

✈️航空会社を辞め福島県いわき市田人町で地域おこしやってます✈️〜guest house企画中〜

なんて興味をそそるプロフィールだ。自分はいわき出身。観光としては全国区とはいえないわが古郷。さらにその中の一集落の田人で地域おこしとは!?しかも、航空会社を辞めてまで…そしてゲストハウス計画…いっきにこの人物に興味をもち、フォロー&メッセージ。

快くすんなり返事をいただく。そんな感じで知り合う。とんとんと話がすすみ、オンライン雑談に。自分は人をみる審美眼に自信があると思っている。倉島さんもナチュラルに素敵人間、素敵女子。思考と生き方に共感をもてる言葉を多く聞くことができた。

多くの失敗を重ねてきた人生

倉島さん小学校のころ。親の仕事関係で香港に住んでいた時期がある。そこで目の当たりにした貧富の差。現地の富裕層と貧しい出稼ぎの方の違いすぎる生活。狭い部屋にレジャーシートを敷いてすし詰めでの生活を垣間見た。

決して不幸な様子とは感じなかった。それでも、世の中の不条理のようなものを子供心に感じ取っていた。そこから強烈に世界とのつながりを意識。世界と日本つなげて、より幸せな人を増やせるような仕事につきたいと思った。

高校生。人生のもっとも大きな挫折を味わう。大学受験の失敗だ。それも2回。相当つらかったと振り返る。大学受験をあきらめざるをえなくなる倉島さん。多くの悩みをかかえながら、世界と日本をつなぐ航空会社への就職を視野にいれ、航空関連の専門学校へ。

このころ。自分をとりまく世界の閉塞感。悩んでいる自分。悩んでいる友人。自殺大国日本。なにか彼女の中のもやもやが目の前にかすみをつくる。そんな中、専門学校時代に訪れたラオスでの経験が、強烈なコントラストとなる。子供たちの屈託のない心からの笑顔。つつまれる。幸せの意味を考え、心を大きく動かされた瞬間だった。

思いを胸に。ほどなくして、航空会社に就職を果たした。

人生は短いという思いが背中を押す

仕事は楽しかった。好きだった。そんな中、コロナ禍が航空業界をおそった。グランドスタッフだった倉島さん。例外なく在宅勤務をしいられる。もんもんとする日々。人生の時間がすり減っていく。このままではいけない。このままでは人生がもったいなさすぎる。

何か新しいことをしたい。チャレンジできることを探したい。そして、たまたまネットでヒットした”いわき市田人町地域おこし協力隊”。総務省管轄のプロジェクト。2年間限定の仕事。いわき市は母方の実家。親戚や友達もいる。好きな都市でもあった。地域おこし…これだ。

思いを伝え見事内定を勝ち取る。2021年10月、数年間働いた航空会社を思い切って辞職することとなる。そして、いわきに引っ越し、町おこしに奔走する新たな人生が始まった。そして今にいたる。

周りの悩んでいる人に元気与えたい

倉島さんとの話は、共感できることがたくさんあった。生きながらも常に”死”を意識するということ。ネガティブな意味ではない。人生は短く、少しも無駄にできないことを知っている。そして、明るく伸び伸び生きること。それは自分を内側から元気にし、周りを元気にする。それをナチュラルにやっている。

挫折や失敗があった。世の中の不条理を知った。マグマのようにたまった負のパワー。それらを中和し明るいオーラに変えて解き放つ。そんなイメージをもつ人だ。ただ明るいだけじゃなく、慈愛に満ちた優しさも。

2023年3月には地域おこしの任期満了になる。そこから先。倉島さんの新たなチャレンジが始まる。ゲストハウス運営の起業。その宿には、お金がない学生も気軽に泊まれる。そんなふうにしたいそう。

まだまだ落ち着かない世の中。簡単ではないかもしれない。しかし、倉島さんには仲間がつどう。協力者がつどう。きっとすばらしい空間ができると思う。

今日も彼女は周囲をポジティブな空気に変えている。次に実家に帰る時は、ぜひ、その未来構想をもっと聞いてみたいと思っている。話したい人と話ができることは楽しいし幸せだ。いろいろ学べる。

まだまだ続けていきたい。おしまい。

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