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0082 雑談20 Mさんコンサルへ転職@器用さという強みと弱み

【1on1雑談】
to 転職のパターンとして参考にしたい方

1on1雑談20人目は、製造小売業の品質部から、コンサルの世界へ転職を果たした32歳男性Mさん。仕事上のつながりで知り合う。”転職”にはドラマがある。その背景、ストーリーを聞いてみたくなり、声をかけてお話させてもらった。

動機はシンプル

転職の動機を聞いた。がつがつ自分の力を試せる場で働いて、がつがつ稼ぐ。その結果として、プライベートも充実し、人生も充実させたい。そのための給与UPの転職。というのが簡単なストーリー。

前職も、嫌いではなかった。しかし、もっと自分の力で、手触り感のある課題解決を実感してみたい。コンサルタントに興味を抱き、給与30%アップの転職を果たした。

そんなに簡単に、しかも畑違いの職種から給与アップの転職がはたせるものか?そこには、強みを活かし弱みを最小化してきた彼の道程があった。ふりかえってじっくり考えて答えてもらった。Mさんのバージョン情報にそって記載。

Ver.1.0 生誕

仕事に就く以前の大きなアップデートはなし

Ver.2.0 中国への興味

2013年ごろ。お台場エリアの店舗で働く機会があった。2010年に中国人個人ビザが緩和。徐々に増え出していた中国人個人客。2013年は初めて年間訪日観光客が1,000万人を超える。爆買いだ。この現象を間近でみて中国のすごみを感じる。国そのものに興味をもち、もっと知るために中国で働くことが新たな目標となる。

Ver.3.0 トレーニーで中国出向→挫折

順番はよく聞けていないが、日本で出会った中国の方と職場結婚。そして、中国語も勉強をすすめる。申告書にも中国への思いをアピール。そして、社内制度で、中国勤務をつかみ取る。目標へ向かって淡々と努力を重ねることができる人物であることがわかる。

しかし、中国での業務は完全な消化不良で日本に帰国することとなる。比較的仕事はできるほうと自負があった。中国の新しい環境。何から手をつけていいのか。何もできない自分がいた。そしてコロナが襲う。渡航して半年。何もできないまま日本に帰ることとなった。

資格試験、無双

自分に足りないものは何か?中国で痛感した知識と経験不足。まず手をつけたのが、徹底して業務に関連した資格をとること。社内の一時金制度も動機づけに。わずか1年半たらずで、ITパスポート・ファイナルシャルプランナー3級/2級・貿易実務検定B級・簿記3級・QC検定3級・中国語HSK5級・TOEIC500→850点。合格することを最大の目的として要領よく取り組んだとのこと。このことは後ほどの転職に影響してくる。こんな時間軸もあるのかと驚かされ勇気をもらった。

Ver.4.0 品質部署で学んだ泥臭さ

資格試験は、彼の強みを活かした成果。60点が合格ラインなら、65点を狙うのが彼の人生戦略だった。だが、昔から言われる他人からの評価があった。”器用すぎる。本気に取り組んでいない”と。

日本にもどって品質の部署に配属。資格試験もその間に実施。本業では品質不良の解析とつきつめの日々。”最終的にお客様の満足度”を満たせればそれがゴールのはず。そんな思いがあった。そんな中、事故品解析の第一人者Kさんと出会う。

Kさんは妥協を許さなかった。しかられる日々。時には衝突も。想定した顧客満足というゴール。何がだめだというのか?一方的に設定していたゴールに足りないもの。それは、製品事故を想定する想像力だった。つきつめの甘さを痛感。自分に足りなかった泥臭さ。Kさんとの出会いは、彼の弱みを最小化してくれたのだった。今でも感謝の気持ちでいっぱいとのこと。

そして、こう思うようになる。自分の力をもっとためせる仕事がしたいと。画して、畑違いのフィールドから、泥臭さを身につけたMさんは、短期間に資格試験合格できるその実行力をかわれ、晴れて転職を果たしたのであった。

人間力をみがきたい

突然、話す時間をもちかけ、青空の下、たっぷりといい話を聞くことができました。Mさんありがとうございます。彼に刺激を受け、自分もいくつか計画して資格試験を受けることにした。こういうポジティブな影響を受けることがあるから、人と深く話すことはいいものです。

“ソニー再生”を読んだとのこと。周りを巻き込む圧倒的人間力の必要。もともと要領のいい人間が、泥臭さを身につけて、人間力をあげることの必要性に気づいた。時を経て、また、彼と話すことが楽しみになった。お互い世の中に貢献したい思いを胸に、落ち着いたらまた話そうということで、その場をあもにしました。

数年後の再会編につづく。

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