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遍路をする理由

 「なぜお遍路をしているのですか?」という質問は、お遍路さんにしてはいけないという不文律(暗黙のルール)があります。他人には話せないような重い十字架を背負って歩いているお遍路さんもいるからです。

 僕には四国遍路に興味を持ったきっかけがあります。小学校2年生の時に、曽祖父(ひいじいちゃん)が亡くなった際、当時、お遍路をしていた叔父さんが88ヶ所の納経を集めた朱印用白衣を曽祖父の遺体に着せて、家族親戚一同で見送りました。それが強く記憶に残っており、僕も機会があれば四国88ヶ所巡りをやってみたいと思うようになりました。そんなきっかけでした。

 そして2022年の2月、当時27歳のときに、会社の休みを取って、区切りですが、歩き遍路を始めました。そして2025年1月、叔父さんと同じく歩き遍路での結願、翌日に高野山奥之院にて満願しました。

 その過程では、多くの学びや、出会い、感謝、時折の苦労、不思議な体験までさまざまありました。自分の未熟さや無力さ、弱さを感じることもありました。

 雪の焼山寺、雲辺寺も経験しました。次第に歩ける距離も伸び、ただ野山を歩いているだけで周囲への感謝の気持ちがあふれてくる、そんな境地にも至りました。

雪の焼山寺


 その記録をこのnoteに書き綴っていきますので、そんな僕の成長記をあたたかい目で見ていただけますと幸いです。人間的な未熟な僕ですが、僕の文章が誰かの役に立てればうれしい限りです。

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Ken's Trip
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