【マーケット考察】2023.5.23

米国株式相場はまちまち。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比140.05ドル安の3万3286.58ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は62.88ポイント高の1万2720.78で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比1億5477万株減の8億0430万株。

債務上限問題待ちに変わりないです。先週は楽観ムードが広がりましたが、この日は朝方から会談を控えて警戒感が広がる中、ナイキとP&Gの下げがダウ平均を圧迫しました。

ナイキはアナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を従来の120ドルから95ドルに引き下げたことが嫌気され、少なくとも2024年度前半まで米事業が厳しい状況が続くと見られ、ダウ平均の下げ幅は一時200ドルを超える場面もありました。

米連邦政府の借入限度額である「債務上限」の問題に関し、議会が債務上限の引き上げ法案を速やかに通さなければ、6月1日にも米政府の資金繰りが行き詰まるとの警戒感が根強い中、バイデン大統領と共和党マッカーシー下院議長は直接会談を行いました。

マッカーシー下院議長は、「今朝の交渉担当者協議は建設的だった。債務上限交渉合意は債務期限までにすべてを成し遂げることができると思う。今週中に合意しなくてはならない。」と述べ、バイデン米大統領は、「昨日の会談は生産的だった。債務上限交渉は合意に自信。米国がデフォルトに陥らないと確信している」と発言しました。

昨日は米主要経済指標の発表はなく、債務上限問題以外は材料難。今週発表される #米連邦公開市場委員会 ( #FOMC ) 議事要旨、 #個人消費支出 (PCE)物価指数 などを前に、積極的な商いを行う向きは限られ、ダウは終日、朝方下げた水準近辺でもみ合う展開が続きました。

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