米国株式市場は続落~マーケット考察2020.5.2

米国株式市場は続落。

4月は絶好調でしたが、5月に入ってからの相場の動きは短期的に経済のファンダメンタルズの不安を残していることを示唆しているようです。

昨日の株価下落要因は2つありました。先ずは、
(1) アマゾン。予想外の減益決算が失望売りを誘いましたが、もっと重要なのはアマゾンが40億ドルとも予想される第2四半期の全利益をコロナ対策に投じることで従業員のコロナ検査や配送ネットワークの充実化を計ると発表したことです。

投資家にとって最大の警告シグナルは、今回のパンデミック最中でも負け無し状態でしたテクノロジー関連超大企業ですらパンデミック対策を中期的に負担することで四半期決算に大きな影響を受けざるを得ないということです。そしてアフターコロナの世界で圧倒的な勝者と思われているアマゾンですらも避けられないということです。

(2) 米中関係の緊張感の高まり。トランプ大統領は再び対中関税をテーブルの上に乗せる発言をしました。コロナ一色だった過去数ヶ月からやっと脱却基調の中、トランプ大統領は後回しにしていた対中関税を口にする余裕が出てきたのかも知れません。大統領選挙に向けて、今後の政治日程を考えますと、トランプ大統領が対中問題を大統領選の重要なカードにすることは間違いないです。対中関税は米中覇権戦争の経済戦の一つですし、新型コロナウイルス問題は米中覇権戦争の情報戦の一つとして認識すべきです。

いずれにしても新たな問題は続々と勃発する雰囲気は否めません。そしてそれらに対処するのに、従来型の対応では乗り越えられないと言っても過言ではありません。

ゴールデンウイーク中にまた在宅勤務中に考えなければいけないことはたくさんありますね。

立沢賢一
〜投資サロンについて〜
投資の世界では勝てない投資はしてはいけません。 勝つ為に徹底的に戦略を立てなければいけません。
私は住友銀行/メリルリンチ/バンク・オブ・アメリカ/HSBCと長きに渡って金融スペシャリストとして活動してきたノウハウを存分に活かして投資はしていますが、その時のコネクションなどは一切利用していません。

つまり “全ての方が真似できる可能性がある” と言う事です。

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