米国株マーケット考察 2021.2.12

マーケットサマリー

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は7.10ドル安の31430.70ドル、ナスダックは53.24ポイント高の14025.77で取引を終了した。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2552万株増の10億5604万株。

前週比1万9000件減少しましたが、79万3000件と引き続き高水準で市場予想(75万7000件)を上回ったものの、減少基調にあることが確認され、相場への影響は限定的でした。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日の講演で「忍耐強く緩和的な金融政策を講じることが重要だ」と指摘し、金融緩和が長期間維持されるとの思惑も広がりました。

株式市場最高値付近では引き続き景気敏感株を中心に利益確定の売りも強く、さらに、原油価格の下落を警戒した売りに上値が抑制された感じでした。

全体的に、材料難の中、ややモーメンタムを失っている感があります。勿論、根っこの楽観論はありますが、追加景気刺激策が長期金利の上昇をもたらすとなりますと株式市場にとってもやや向かい風が出るのは否めないでしょう。

現在、基調としては悪いニュースも良く解釈をする傾向にありますから、それらを無視する相場動向が見られるかも知れませんが、来週は消費関連を含めたマクロ経済指標の発表がありますので、その辺も多少垣間見れるでしょう。

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