米国株マーケット考察 2021.1.19

マーケットサマリー

NY市場は休場。STOXX600 indexで測られる欧州株式市場は方向感のない動きに終始しました。

世界的に株式市場は景気回復や経済活動の通常化を先取りし、既に織り込んでしまっている中、新規材料が乏しく
相場の高値感から調整モードになりつつあるのは否めません。

米国内需要回復は遅延しており、短期的には足元のコロナ感染拡大に歯止めがかからない点がじわじわと効いている感じです。長期的にはワクチン供給効果は期待されるものの、それまでの期間については決定打に欠けています。

従いまして、株式市場は短期的には日柄調整局面入りする可能性がやはり高いでしょう。

最近の低金利・ドル安は多くの投機家のドル売りポジションを増やし、1月12日週末現在で、2011年5月以来の最大のドルネットショートポジションが積み上がってます。昨年後半から株式市場を支えてきた低金利・ドル安が今後も先導役としての役割を担っていくのかが注目すべきです。

用語解説


-ストックス欧州600指数(英: STOXX Europe 600 Index、STOXX 600)は、STOXXが算出する、ヨーロッパ先進国における証券取引所上場の上位600銘柄により構成される株価指数。流動性の高い600銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。

-日柄調整ー日柄調整は、日数を意味する「日柄」と、つり合いのとれた状態にすることを意味する「調整」からなる用語です。これは、主に株式相場などで使われる用語で、相場においての「時間の調整のこと」を言います。

一般に株式市場では、相場(株価)の先高感が強い時、投資家が買いを入れると同時に、市場では利益確定売りも出やすくなります。そして、こうした買いと売りが拮抗した状態で、株価の上下幅が小さいまま(上昇も止まったが、下落もしないで揉み合っているまま)、日数だけが経過することを「日柄調整」と言います。

立沢賢一とは

元HSBC証券社長。
会社経営、投資コンサルタントとして活躍の傍ら、米国宝石協会(GIA)会員など多彩な活動を続けている。投資戦略、情報リテラシーの向上に貢献します。
・立沢賢一 世界の教養チャンネル
http://www.youtube.com/c/TatsuzawaKenichi

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