【マーケット考察】2022.7.19
米国株式相場は反落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時350ドル超の場面もありましたが、前週末終値比215.65ドル安の3万1072.61ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は92.37ポイント安の1万1360.05で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前営業日比1億3997万株減の8億9709万株。
市場では、来週開かれる #米連邦公開市場委員会 ( #FOMC )での利上げ幅などに注目が集まっている中、企業決算報告に相場が大きく上下動した1日でした。
米金融大手ゴールドマン・サックスが発表した4-6月期決算は純利益が48%減少したものの、1株当たり利益が市場予想を上回る内容。バンク・オブ・アメリカは、投資銀行部門は落ち込みましたが、ローン需要が旺盛で、利益がアナリスト予想を上回りました。今後の個人消費についても全体的に前向きな見通しを示し、数十年ぶり高インフレ下でも緩やかながら消費は伸び続けているとしました。
IBMは、売上高が市場予想を上回り、米航空機大手ボーイングがデルタ航空からの大型受注を明らかにしたのを受け、同社株が活発に買われ、午前中のダウ平均は総じて堅調に推移していました。
しかし、ダウが伸び悩む中、#リセッション ( #景気後退 ) 懸念が進行する経済状況に於いて、天下のアップルでもこの種のレポートは珍しくないはずですが、景気悪化への対策として同社が一部部門の来年の雇用と支出の伸びを抑制する計画を表明しました。同社株が売り込まれ、ダウは午後にマイナス圏に沈みました。
人員削減については、メタ・プラットフォームズやテスラ、ゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカなどの米銀も景気減速の可能性を踏まえ、採用計画を縮小する方針を示しています。
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