景気回復を示唆するような経済指標[マーケット考察]2020.8.15
米国株式相場はもみ合う展開。
ダウ工業株30種平均は前日終値比34.30ドル高の2万7931.02ドルで終了し、ナスダック総合指数は23.20ポイント安の1万1019.30で引けました。1日を通して夏休みシーズンに入り、積極的な取引は控えられ、閑散としたムードでした。
経済指標は、景気回復を示唆するような数字が発表:
(1) 7月の小売売上高は前月比1.2%増加し、3カ月連続のプラス。しかし、全体の売上高が市場予想(1.9%増)に届かなかった。
(2) 7月の鉱工業生産指数も3カ月連続改善 7月の鉱工業生産統計は、製造業生産が3.4%増加し、自動車などの生産が好調で前月の7.4%から伸びが継続。
(3) 8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が72.8と前月の72.5から予想外に小幅上昇。
不安材料は引き続き、米追加経済対策をめぐる政権と与野党の協議は難航していており、議論自体がストップしている状況です。共和党からは1兆ドル規模の提案が出ているのに対して、民主党側は3兆ドル規模の提案を行っていて、昨日、民主党のペロシ下院議長は「共和党が2兆ドルの提案を持って来れば協議に戻る」と表明していました。これに対し、市場では、「いずれ成立する。」と楽観的に見ているようです。
もう暫くは、取引高が少ない夏休み相場が展開されるでしょう。
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立沢 賢一(たつざわ けんいち)
元HSBC証券社長、京都橘大学客員教授。会社経営、投資コンサルタントとして活躍の傍ら、ゴルフティーチングプロ、書道家、米国宝石協会(GIA)会員など多彩な活動を続けている。投資戦略、情報リテラシーの向上に貢献します。
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