【マーケット考察】2023.5.13


米国株式相場は小幅続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比8.89ドル安の3万3300.62ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は43.77ポイント安の1万2284.74で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6296万株減の7億8170万株。
 
マクロ経済指標に関して、米ミシガン大学が発表した5月の #景況感指数 (暫定値)は57.7となり、前月(確報値)の63.5から低下しました。この数字は、昨年11月以来最低の水準で、景気動向への懸念が高まりました。
 
また、5年先期待インフレ率は3.2%と約12年ぶりの高水準に上昇しました。市場では、景気後退とインフレが同時に進むスタグフレーションに陥る可能性が意識され、市場では売り圧力が増しました。
 
インフレ期待の高さが示されたことで、債券市場では、2年物や10年物の米国債利回りがそれぞれ 3.9914%、3.463%に急伸しました。 

グールズビー米シカゴ連銀総裁は、「インフレ率は依然として高いものの、低下し始めている。FRBの責務のうち雇用部分は上手くいっているが、インフレ部分はできていない」と、またバーキン米リッチモンド連銀総裁は、「さらなる利上げに非常に前向き」と発言していました。FRBは引き続きインフレ抑制のスタンスに変更がないことを示唆しています。

昨日は米国地銀への不信感が再び強まり、預金流出が報じられている地銀のパックウェストなどが大幅安となりました。同じく警戒感が出ている地銀のザイオンが1.7%安、ファーストホライゾンが2.2%安と軟調な展開でした。

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