立沢賢一のマーケット考察 2020.6.5

米国株式市場は小幅上昇。
今週だけでダウ平均は3.5%上昇し、上昇幅は1933年7月以来最大となりました。ナスダック株価指数は史上最高値を更新しましたが、市場は新型コロナウイルスをあたかも自然災害のように扱い、厳しいリセッションとは認識していないようです。

昨日1日で、バフェット氏が第1四半期に売却したアメリカン航空は+41%、ユナイテッド航空は+16%上昇しました。一方、FAANGなどのハイテク株は流石に利益確定売りが多く出てました。

先週の新規失業保険申請件数は187万7000件は前週の212万6000万件よりは改善されたものの市場予想180万件よりも高い数字となりました。

欧州中央銀行は債券買取プログラムを大幅に拡大し、規模的にはかなりの水準を保証されたので、為替市場でユーロが高騰しました。

5月はウイルスが上手く制御され、経済活動再開は期待されたスピードより、より早く進められているように見受けられました。6月はそのトレンドが継続するか否かを占うこととなります。少なくとも1ヶ月前に予想していたよりも遥かに状況が好転しているというのが市場のコンセンサスのようです。

立沢賢一(たつざわ・けんいち)

元HSBC証券社長、京都橘大学客員教授。会社経営、投資コンサルタントとして活躍の傍ら、ゴルフティーチングプロ、書道家、米国宝石協会(GIA)会員など多彩な活動を続けている。投資家サロンで優秀な投資家を多数育成している。

投資家サロン https://www.kenichi-tatsuzawa.com/neic

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