【マーケット考察】2023.8.5


米国株式相場は3日続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比150.27ドル安の3万5065.62ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は50.48ポイント安の1万3909.24で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比78万株増の8億8957万株。
 

マクロ経済指標に関して、注目の7月の #米雇用統計#非農業部門就業者数 が前月比18万7000人増となり、下方改定された6月の18万5000人増と合わせると、6月と7月の増加幅は過去2年半では、ワースト2となりました。過去5回のうち3回が分岐点となる200,000割れから判断しますと、労働市場の逼迫が緩和されたと評価はできるようです。


実際に、7月の増加は、ヘルスケア・介護関連の8万7000人増、政府部門での1万5000人増によるところが大きいのが特徴で、景気循環の影響を受けやすい部門の増加幅は10万人を下回っており、実体経済は、4-6月期の実質 #GDP#国内総生産 )の伸びで示唆された経済の強さよりもかなり弱いことが示唆しているようにも見受けられます。


失業率は前回の3.6%から3.5%へ低下し、更に平均時給は前年比で4.4%と予想を上回り、高い水準が続いているため、インフレに対する警戒感は根強く、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げは完全には払拭されませんでした。


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