【マーケット考察】2023.10.17

米国株式相場は続伸。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比314.25ドル高の3万3984.54ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は160.75ポイント高の1万3567.98で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比2048万株減の8億3497万株。

米国株式市場は上昇し、債券は売り戻されました。週末の地政学リスクを巡る、典型的な「 #往って来い 」的プライスアクション。

但し、10.7に勃発したハマス・イスラエル紛争の状況は依然として緊迫化していて、イスラエルによるガザ地域への大規模侵攻が目前に迫っています。一部には最悪の事態回避への期待感もあるようですが、もしイランが参戦することとなり、米国とイランとの代理戦争に突入した暁には、ホルムズ海峡の閉鎖は必至と言えます。

今の所、中東情勢が緊迫化する一方で、原油先物相場は前週末比1.03ドル安の1バレル＝86.66ドルに下落していますが、ホルムズ海峡の閉鎖が現実化しますと原油相場の急騰も有り得ることを視野に入れておく必要があります。

ブリンケン米国務長官は、「バイデン米大統領は18日にイスラエルを訪問。大統領はイスラエルへの米国のコミットメントを再確認する」と発言していましたが、ハマスを殲滅させたい意向を持つ過激派の大臣を数名抱えた現イスラエル・ネタニヤフ政権は米国の支援を受け、徹底攻撃を敢行するする可能性があります。

マクロ経済指標に関しては、米10月 #ニューヨーク連銀製造業景気指数 は-4.6と、9月1.9からマイナスに落ち込んだものの、予想の‐5.0は上回りました。

米国債相場では10年債利回りは4.7％から一時4.67％まで低下しましたが、終値ベースでは4.725%まで上昇しました。
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