【マーケット考察】2023.5.19


米国株式相場は続伸。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比115.14ドル高の3万3535.91ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は188.27ポイント高の1万2688.84で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4458万株減の8億6765万株。
 
昨日はFRB高官が利上げに積極的な「 #タカ派 」姿勢を明確にする発言を連発していました。

ローガン・ダラス連銀総裁は、「まだ利上げ停止の論拠が見当たらない」と、

ブラード米セントルイス連銀総裁は、「インフレに対する保険政策として利上げを続けることを支持。次回会合では柔軟な考え方をもつ」と、

グールズビー米シカゴ連銀総裁は、「 #ソフトランディング の可能性はまだある。景気後退を起こさずにインフレを解消できる機会がある。賃金はインフレの先行指標ではない」と。
市場では、FRBが消費者のインフレ心理を制御できていないため、厳しくコントロールするというメッセージが送られたと認識したようです。

利上げ継続への警戒感から、ダウ平均は寄り付きから売りが先行しました。

マクロ経済指標に関して、週次 #新規失業保険申請件数 (5/13)は前週比2.2万件増の24.2万件。前週の増加はマサチューセッツ州で発覚した保険詐欺の影響。#失業保険継続受給者数(5/6)は179.9万人と、前回180.7万人から増加予想に反して減少し3月初旬来で最低となりました。

米5月 #フィラデルフィア連銀製造業景況指数 は‐10.4と4月-31.3から予想以上に改善し、1月来で最高。米ミシガン大が12日に公表した消費者調査によりますと、5年先期待インフレ率が約12年ぶりに高水準となりました。

良好な雇用や製造業指標を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が一段と強まり、債券市場では、2年物米国債利回り4.213%まで急伸しました。ここに来て再び6月追加利上げが意識され始めました。

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