【マーケット考察】2022.2.1

米国株式相場は続伸。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比406.39ドル高の3万5131.86ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は469.31ポイント高の1万4239.88で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比3億2332万株増の14億6975万株。
 
米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めのペースをめぐって投資家の間で警戒感がくすぶり、米株価は不安定な値動きが続いている状況ですが、昨日は前営業日に続き、安値感から買いが優勢となりました。

2021年10-12月期の決算シーズンは続いており、S&P500企業の3分の1が決算を発表。そのうちの77.4%がアナリストの予想を上回る利益を計上しています。しかし、#サプライチェーン 問題などの懸念も同時に示しており、今後の見通しには慎重な内容も多いことから、全体的に株価は冴えない反応が多く見られています。

経済指標に関しては、1月 #シカゴ購買部協会景気指数#PMI )は65.2(予想:61.5) と、12月64.3から低下予想に反し上昇し昨年10月来で最高となりました。

デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は、FRBは景気を支えながら年末までに政策金利を1.25%まで余裕をもって引き上げることが可能、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、3月の #米連邦公開市場委員会#FOMC )での0.5%の利上げは「私が好む政策行動ではない」と述べ、バーキン米リッチモンド連銀総裁は、利上げペースは経済動向次第、ジョージ米カンザスティ連銀総裁は、現在の非常に緩和的な金融政策のスタンスは経済見通しと一致せず、より早期のバランスシート縮小が適切となる可能性があると発言しましたが、株式市場の反応は限定的でした。

1月相場はその年の相場を占うとも言われていますが、FRBの急速な利上げ期待やウクライナ情勢が緊迫化する中、IT・ハイテクなど #成長株 中心に売りが強まりました。金利先高観が強まる中で、将来の期待キャッシュフローを現在価値に割り引く形で株価を形成している #成長株 は、金利上昇によってその割引率が高くなることから、将来の期待キャッシュフローの現在価値は割高と評価されているのが売りの原因となっています。

ナスダックは今月これまでに約10%下落していますが、市場からは米株式市場への下値不安は根強く、昨日の上昇はあくまで月末のリバランスとの指摘があります。

米株式市場は1月3日の最高値から、、、、、

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