米国株式市場は続伸-マーケット考察-2020.5.9

発表された失業率(市場予想が16%)が過去最悪の14.7%でしたが、予想よりも悪くなかった事に市場は好感しました。

景気動向をもっとも反映する非農業部門の就業者数は、前月から2050万人減少しました。金融危機時の単月の悪化幅は2009年3月の80万人が最大でしたが、昨日発表された数字は当時の25倍ものマイナスでした。

失業率14.7%には異論を唱える専門家も居ます。雇用統計の数字はアンケートベースで作られますが、新型コロナショックの今の状況を失業と捉えていない労働者が多く居ると伝えられているからです。もしその数字を加味しますと失業率は23-24%にまで上昇する可能性がある計算になります。

また、来週から本格化する経済活動の再開にも好感し、市場の期待感は高まっています。

S&P500の85%の企業の決算報告は既に発表され平均しますと14%のマイナスとまずまずのレベルでクリアしたかのようです。

また、来週から本格化する経済活動の再開にも好感し、市場の期待感は高まっています。遂に来週からアップルストアは体温チェックと店内人数を限定する形式で再開すると報じられました。

米中関係に関しては、双方とも外交的対応で、大きな相場懸念材料にはなりませんでした。

チャート的にはダウ平均24,000ドルを終値で維持できたのはポジティブです。相場のセンチメントは上向きなので一部の投資家は慌ててきているものの、結局のところ、まだ4月中旬から何度もトライしている24,000を底にして上昇出来るか否かにかかってます。市場の期待感はポストコロナがV字回復になると予測し、それを折り込みつつあります。

5月初旬の段階でナスダックが年初来でプラスになるとは、コロナショック直後には誰も想像していなかったはずです。その早過ぎる相場の上昇を極端に楽観的だと認識する意見が多いですが、その一方で悲観論をあざ笑うかのように、相場は登り続けています。

とは言え、以前にも申し上げましたが、今後の相場の方向性は5月末から6月初旬までは分からないですから、それまでは楽観的期待感とコロナのネガティブなヘッドラインニュースとの引っ張り合いが続くと思っても良いでしょう。

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