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立沢賢一のマーケット考察(コロナウイルス相場とポジティブな雇用統計)2020.3.7
おはようございます
引け間際のプライスアクションは先週金曜日そっくりでした。ショートスクイーズの様に日中空売りしていたトレーダーが週末前にポジションをフラットにするためにカバーした動きでした。
昨日の目玉はやはり雇用統計の数字がポジティブな米国経済の現状を示唆していたにも拘らず、米国株式市場が下落した事です。
米国株式市場はコロナ肺炎が引き起こす今後の世界経済のスランプ状態がどれだけ悲惨な状況を創造するかにフォーカスしています。
正常月なら予想以上の就業者数に好感しマーケットは上昇するところですが、市場にポジティブな数字発表後のマーケット動向を見ていますと、明らかにコロナ肺炎相場になっているのが分かります。
コロナ肺炎が現在50年ぶりの低失業率を誇る米国経済にどのようなマイナスの影響を与えるかは今後発表される複数の経済指標で明るみになります。今は単一経済指標に一喜一憂するマーケットではないという事です。