サッポロビール 勤続10年以上45歳以上社員対象に早期退職募集

「早期退職を募集する対象は勤続10年以上で45歳以上の社員を対象に」って、会社側からすればこの年齢層の人件費が重いんですよね。

しかも「社員全体の3分の1のおよそ900人です。」
つまり、会社側からすれば、たとえ900人全員が早期退職を希望しても
構わない、というより寧ろ、歓迎しているわけです。その人たちが居なくなっても会社は回るという解釈になります。

これはとても悲しいお話です。
確かに日本企業のバブル期採用は日本中で多かったです。私が当時勤務していた銀行では私が採用された時の採用人数の5倍も新規採用者が増えた記憶があります。その人たちが今やお払い箱行きになってしまったという事です。

誰が悪いのかという犯人探しをしても仕方ないのですが、平成という経済的に失われた30年を放置していた政府もそうですが、時代の変遷を上手く乗り越えていけなかった企業の経営者にも問題があります。でもやはり一番悪いのは結局は自分なのかも知れません。

少し前にロンドン・ビジネス・スクール教授のリンダ・グラットン、アンドリュー・スコットによる『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』が話題になりました。今回の早期退職のように50歳で会社を去ったら、残りの50年間を自力で生きなければいけません。普通のサラリーマンが一人で自力でお金を稼ぐのは至難の技です。

ですから、自分自身を客観的に見て、本当に実力があり、自力で生きていける自信がないなら、決して早期退職制度で手を上げたらダメです。頑張って会社にしがみつきましょう。経営者の皆さん、ごめんなさい!

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NEWS PICKS 立沢賢一 / 立沢賢一 official website


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