【マーケット考察】2022.12.7
米国株式相場は続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比350.76ドル安の3万3596.34ドルで終了。ダウ平均の下げ幅は一時500ドルを超える場面もあり、下げ幅は2日間で800ドルを超えました。ハイテク株中心のナスダック総合指数は225.05ポイント安の1万1014.89で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6092万株増の10億1921万株。
FRBの金利高め誘導懸念とリセッション懸念が、改めてクローズアップされた1日でした。
経済指標に関して、米サプライ管理協会(ISM)が前日発表した11月の #ISM非製造業業購買担当者景況指数は 、市場予想に反して改善。市場では、インフレ抑制のための利上げ長期化への懸念が台頭。政策金利の#ターミナルレート (最終到達点 ) がより高くなり、景気後退を招くとの見方が強まったことが昨日も影響しました。
また、大手金融機関のトップたちから景気後退懸念発言が連発されました。バンク・オブ・アメリカのモイニハンCEOが「来年の3四半期は緩やかなマイナス成長になるだろう。」と。JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者は、インフレが家計を圧迫しており、「緩やか、または厳しい景気後退を引き起こす可能性がある。金融引き締めが長期化する可能性がある。」と指摘。ゴールドマン・サックスのソロモンCEOも、「ある種の景気後退に陥る可能性が大きい。ソフトランディングの可能性は35%に過ぎない。」と語りました。
米連邦準備制度理事会(FRB)は来週13-14日に開催予定の #米連邦公開市場委員会 (FOMC)で、FRBは政策金利である #フェデラルファンド金利 を0.5%上昇させるであろうと市場では予想されています。
市場は米利上げペース縮小の見通しと、予想以上に長期間の引き締めが必要になる可能性を示す底堅い米経済指標との間で、葛藤しているように見受けられます。
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