S&P500の配当利回り最低水準-マーケット考察-2020.5.26

英米株式市場は休場でしたが、欧州大陸株は大きく上昇しました。大したニュースはない中での、欧州大陸株主導の上昇は極めて珍しいです。

昨日の楽観論はやはり日本の休業要請解除が大きかったです。給付金やら何やら結局は解除に間に合わなかった感はありますが、2020年度第2次補正予算案の事業規模を100兆円超とする調整に入りました

月曜日は経済活動再開を好感するをコメントがメディアで目立ちました。勿論、感染第2波を懸念する声はは多いですが、治療薬・ワクチン開発競争と飛行機を利用した旅行やホテル予約更には住宅ローンの申請数増加から米国経済がゆっくりですが、這い上がりつつある事を示唆している様にも見えます。

株価上昇は、その現象が過剰流動性の後押しをし、かなりの割高感の様相を呈してます。実際に、株式と債券とを比較しますとS&P500の配当利回りは1.94%と10年米国債利回り0.66%の約3倍と1950年来最低水準です。

金融市場は異次元的レベル感が否めないが、もしかするとこれがアフターコロナのnew normalになるのかも知れません。


立沢 賢一(たつざわ けんいち)
元HSBC証券社長、京都橘大学客員教授。会社経営、投資コンサルタントとして活躍の傍ら、ゴルフティーチングプロ、書道家、米国宝石協会(GIA)会員など多彩な活動を続けている。投資戦略、情報リテラシーの向上に貢献します。

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