【マーケット考察】2022.2.12

米国株式相場は、大幅続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比503.53ドル安の3万4738.06ドルで終了。下げ幅は一時620ドルを超えました。ハイテク株中心のナスダック総合指数は394.49ポイント安の1万3791.15で引けました。　ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億0307万株増の11億9270万株。

米ミシガン大学が11日発表した消費者調査によると、2月の #ミシガン大学消費者景況感指数 （暫定値）は61.7と、前月確報値の67.2から大きく低下しました。2011年11月（61.3）以来10年3カ月ぶりの低水準で、市場予想の67.5も下回り、インフレ高進が消費者心理に影を落としました。

ロシア軍がウクライナに侵攻する可能性が高まったとの報道がきっかけとなり、ロシアからのエネルギー供給が途絶えることへの警戒感が急速に広がっています。更に、サリバン米大統領補佐官が、ロシア侵攻は「いつ始まってもおかしくない」と述べ、ウクライナ在住米国人に48時間以内の退避を勧告しました。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は、ウクライナへのロシア軍侵攻をめぐる警戒感を手掛かりに買いが活発化し、3日続伸。米国産標準油種WTI3月物の清算値（終値に相当）は、前日比3.22ドル（3.58％）高の1バレル＝93.10ドル。中心限月としては2014年9月下旬以来約7年4カ月ぶりの高値を更新し、これで8週連続のプラスとなりました。4月物は2.86ドル高の91.42ドル。2012年に記録した100ドルに接近しています。

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