キラルスイッチ医薬品に関する研修問題 その2
キラルスイッチ医薬品に関する研修問題の第二弾です。あまり難しくないと思うので、チャレンジしてみてください。
いくつ見つけられましたか?解答と簡単な解説を下に記します。
1 ジルテックDSとザイザルDS
ジルテックの有効成分はセチリジンでラセミ体です。その有効成分だけを製剤化したのがザイザルです。この選択肢を選ぶと正解です。
2 ゾビラックス錠とバルトレックス錠
ゾビラックスの有効成分はアシクロビルで、消化管からの吸収を改善した製剤がバルトレックスである。体内でアシクロビルに変化するプロドラックである。この選択肢を選ぶと間違いです。
3 オメプラゾン錠とネキシウムカプセル
オメプラール錠の有効成分はオメプラゾールでラセミ体です。その有効成分だけを製剤化したのがネキシウムカプセルです。この選択肢を選ぶと正解です。
4 リンデロン錠とデカドロン錠
リンデロンの成分はベタメタゾンであり、ステロイド骨格16位のメチル基の立体配置が異なるものがデカドロンである。両者は鏡像異性体でない異性体になるので、ジアステオマーの関係にある。この選択肢を選ぶと間違いです。
5 タケプロンカプセルとタケルダ錠
タケプロンの有効成分はランソプラゾールでラセミ体だが、そのランソプラゾールにアスピリンを配合した成分が、タケルダ錠です。タケルダ錠は「タケルダ配合錠」が正しい名称です。この選択肢を選ぶと間違いです。
よって正解の選択肢は1と3です。皆さんどうだったでしょうか?
前回の記事ものせておきます。
今回のその2の問題でひとまず一区切りです。ラセミスイッチ医薬品の開発がさらに進んで、たくさん増えてきたらその3、その4と続くのでしょうが、まだ先のようです。製薬会社さん、応援してます。頑張ってください。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
しらけん
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