「なぜ、レクリエーションをするのか」考えてみました。
主に非日常的なレクリエーション、企画の実践について記載しています。
生活支援技術のひとつと考えていますが、何のために実践、アプローチをしているのか記載していきたいと思います。
余暇時間の「暇潰し」だけではありません・・・( 暇潰しも大切ですよ!!)
アプローチをする根拠
過去、現状を受け入れた上で、今を意欲的に生活していくこと、これからどのように過ごしていきたいのかを前向きに考えることができるように支援をするためのひとつのアプローチであると考えています。
「生活の快」を刺激すること、「心身を活性化」することでこうした精神状態に向かうことができることをイメージしています。
それは、自己の課題を自己解決できること、エンパワメントの向上であると思います。利用者の方の意欲、能力、自信、志向などに着目して、内にある力に働きかけることになります。
究極の理念としては「自己実現」に向けての課題解決ができるエンパワメントの向上であると考えています。
ここでは「何かできなかったことができるようになった」というような身体的な変化にとらわれることではないと考えています。
利用者の方、ご自身が「こうしたいという想い」が生起できるように支援すること、又その「想い」を私たち支援者が感じ取れることを意識して、支援していくことであると考えています。
こうした「エンパワメント」を意識することが、利用者主体、自立支援に向けた生活支援技術であると思っています。
入所型福祉施設において
今まで、在宅で生活をしてきた方が、入所型の施設利用に至った経緯は人それぞれです。
入所型の高齢者、知的障害がい者施設にて多くの方のお話を聞いたとき、「家に帰りたい」という想いを強く感じています。
認知症のある方が「家に帰りたい」と言った時にその家が、幼少時代の我が家であったりする場合もあります。現実的には自宅に帰ることができるのは困難であるケースが多いと感じています。
そのパンドラの箱を開けることができるのか・・・私自身の今後の課題でもあります。
パンドラの箱を開けたとき
<自宅での生活がどうすれば可能であるのか?>
・可能性の追及をしていく、居宅サービスを知る、サービスを充実させる、 今できることをする・・・
<自宅での生活が難しい場合>
・生活の場としての選択肢を多くすること・・・地域のなかで暮らすことが できる、高齢者住宅、グループホーム、特養等・・・
ここでは、残された人生をどのように生きていくのかが重要になってきます。
老いの暮らしのなかで、現状の受容ができ、どのような準備をして、これからどうしていくのかという「生き方の支援計画」という側面を意識する必要があります。
入所型施設を利用した際は、施設サービス計画書のもとに支援が実施されます。
それが「生き方の支援計画」と言えます。
施設サービス計画書はご本人、ご家族をはじめ、多くの関係職種の視点から支援計画が作成されています。様々な施設や事業所の理念によってその内容はことなってくると考えられますが、その重要性は明らかです。
レクリエーションやアクティビティプログラム、更には日常生活のなかで、「生活の快」「心身の活性化」を支援することは、こうした「生き方の支援計画」のなかでのひとつの生活支援技術として重要な要素であることは間違いないと考えています。