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運慶展と美味しいイタリアン

横須賀美術館で開催中の「運慶展・運慶と三浦一族の信仰」を観てきた。

横須賀美術館は神奈川県横須賀市にある美術館。
三浦半島をブーツに例えると、踵のあたりにある。

三浦半島って
なんとなくイタリア半島に似ていない?
似ていないか😅

ウチから横須賀美術館までは、高速道路を使えば1時間もかからず、一般道でも1時間ちょいとナビが教えてくれたので、急ぐ旅でも無いので、のんびり一般道で向かう。

途中、市街地では少し渋滞もあったが海岸線の通りに出ると、こんな感じで気持ち良いドライブができる。

信号待ちにiPhoneで撮影

しばらく走ると、右手に美術館が見えてくる。
丘の斜面に溶け込むように周囲の景観に邪魔にならないような配慮か、一見平屋建てに見えるが、駐車場は地下2階にある。
エレベーターで1階のエントランスに上がると、目の前には東京湾の雄大な景色が広がる。

建物の地下が駐車場になっている
東京湾にはコンテナ船や貨物船が見える
この船はLNGを運ぶ船だろうか
木の影が白い壁に
美術館併設のレストラン
海を見ながら食事ができる
隣が美術館入り口

ちょうど昼だったので、まずはここで腹ごしらえ。

ところが、平日の昼間というのに、かなり待っている人たちが。
とりあえず受付に名前を書いて、しばらく待つが、なかなか進まないようなので、先に運慶展を見ることにした。

受付近くにはこんなモニュメント
さすが美術館!

受付で入場券を買う。
運慶展と併設された建物にある谷内六郎館のセットチケットを購入。
一般1000円のところ65歳以上800円、さらにJAF会員なので、会員証提示で20%引きなので、640円。なんだかお得感満タン!
展示場は地下2階とのことで、エレベーターで降りる。
場内は撮影禁止🈲なので、ポスターを貼っておきます。

運慶といえば、教科書で見たことがあると思うけど、今から約800年前の仏師。
東大寺南大門の金剛力士像で有名な奈良出身の仏師である。

そんな運慶も鎌倉幕府や三浦半島に拠点を置いていた三浦一族とも関わりが深く、多くの仏像を残している。
今回の仏像展示のメインとなる阿弥陀如来ほか5体も鎌倉幕府の要職であった和田義盛の依頼により運慶の作によるものという。
余談だが、鎌倉と藤沢間を走る江ノ島電鉄(江ノ電)の鎌倉を出て次の駅である和田塚駅は、その名の通り、駅を降りて少し海の方へ歩くと和田塚という和田一族終焉の地として祀られている。

そして、運慶が作った像は、日本全国に現在、31体残っていると言われているが、その中で、像本体に運慶が作ったと書かれている、または記録があるというのは18体だけという。
そのうちの5体が、今、目の前に展示されている。800年のときを経て、何かを語りかけている気がして、貴重な体験をさせてもらった。
そして、この5体が自分の住む神奈川県の横須賀にある浄楽寺に残っているとは、今まで知らなかった。
今回の展示の大きな収穫だ。

展示をひととおり観て、そろそろ食事の順番がくる頃かとレストランに向かうと、ちょうどタイミング良く、次に呼ばれるところだった。
ほどなく席に案内された。
ちょうど窓側の特等席で、大きな窓からは海が良く見える。

晴れていればもっと良かった

この「アクアメール」というレストランは、東京 南青山に本店を構える「リストランテ アクアパッツァ」の日高良実シェフが総料理長を務め、2007年4月に横須賀美術館の開館と共にオープンしたイタリアンレストラン。
日高シェフはTVなどにもときどき出演されているので、ご存知の方も多いかと。

毎回、美術館の展示とコラボして様々な料理も出している。
今回も運慶展にあわせて「精進プレート」というのを提供している。


イタリアンの精進料理?に興味をひかれたので、注文しようかと思ったが、残念ながら本日終了。たしかにメニューには「数量限定」とあった。

仕方なくパスタのランチコースを注文したが、これが大正解。

まず前菜のプレートがきた。

前菜のプレート
地元の野菜や食材が並ぶ
丁寧に説明してくれたが忘れた
一つ一つがとても美味しい
パン
地元の食材をふんだんに使ったパスタ
こちらは私の注文したパスタ
美味しくボリュームある
取り皿も2人分あるので
それぞれシェアして食べる
ピザも選べるので、どちらかがピザを選べば
両方味わえたのはあとで気付いた
デザートの付く料理は久しぶり
赤いのはイチゴソース
コーヒーなどドリンクも選べる

もう、とにかくすべてが美味しい。
料理を運んでくる都度、丁寧に説明もしてくれるし、海の見える抜群なロケーションの席で至福な時間を過ごすことができた。

ここはリピート確定。

満腹になったところで、敷地内別館の谷内六郎館へ。
ちょうど小学生の団体が見学に来ていたので、彼等が帰るのを待って入館する。
谷内六郎と聞いてピンとこないかもしれないが、週刊新潮の表紙絵を描いていた人といえば、誰でもたいてい一度は氏の作品を見たことがあると思う。

谷内さんは、1956年の週刊新潮創刊時から亡くなる1981年までずっと表紙絵を描いてきた。
1975年からは横須賀にアトリエを持ったというので、横須賀には縁があり、没後は遺族がこの表紙絵の原画を横須賀市へ寄付したという。

早速、中に入ってみる。

館の入り口には壁いっぱいの絵が
使っていた筆や絵の具
下書きでしょうか
タバコはハイライトを愛煙
「谷内」と名前が書いてある
ミュージアムショップで
手回しオルゴールを購入
こちらもミュージアムショップで
柳原良平さんの貨物線の絵本

今回、食べられなかったが、運慶展にインスピレーションしたアクアマーレの精進プレートを、日高良実シェフのYouTubeチャンネルで配信されているので、ご紹介しておきます。

上の動画は右側のサブチャンネルにあります

運慶展は12月22日までですので、興味ある方はぜひ横須賀美術館へ。
レストランアクアマーレは平日でも混んでいるようなので、予約してから行くのをおすすめします。年中無休(年末年始12月29日〜1月3日は休み)。

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